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第3章 15
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「……懐かしいなぁ、本当」
過去の思い出を振り返る事って案外楽しいもんなんだね
とか何とか言ってるけど
時間はそこまで過ぎてない
確か今日はお手伝い日だったっけ
「…んー!よし!寝よっ!」
する事何もないしね!
無駄に体力使いたくない!
布団に潜り込むと、最初は冷たくて
だんだん暖かくなると、それと一緒にほんのりと眠くもなる
「……あートア帰ってこないかなぁー」
〈ガチャッ〉
「えっ」
「………………まだ寝てたのか」
「い、いやいや!起きてたけどさ!」
「……そ」
「うん。で。どうしたの。お昼?」
「………食べるか」
「やったね!俺ね、フレンチトースト!」
「…何でだよ……」
布団を飛び出す
「ねーいーでしょー?」って、トアに思いっきり抱きつく
冷たい
やっぱ季節はもう冬だね
「……分かったよ」と、頭を撫でてくれる
子供扱いされてるけど俺子供だから問題ないよね
「やった!俺ね、蜂蜜クリーム!」
「面倒くせぇ…」
「…トア…、お願い…?」
必殺、下から目線キラキラビーム!
まぁ、効かないけどね
「……面倒」
「ですよねー」
「…クリーム作るなら良いけど」
「作ります作ります!作らせていただきますっ!」
「……本当、単純」
ん?なんか聞こえた気がする
気の所為だよね!
キッチンからボウルと泡立て器、冷蔵庫の中にあるクリームを出して早速取り掛かる
トアが呆れたような顔してたけど
「怪我するなよ」
「コレで怪我なんてしませんー!」
変わんない毎日
変われない弱虫な俺
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