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第3章 25
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「ジュリエットぉ〜」
「何ですか…」
「センパイ、コレだと単位取れないなぁ〜」
「知りませんよ…っ」
「……ね、ジュリエット〜」
「あーもう、今台本覚えてるんですから!」
サークル部室にて
僕は今絶賛ハオト君いじり中
今日は読み合わせの日でっていうから頑張ってるらしいけど
懐かしいなぁ、僕も昔は良く忘れてて先輩に叱られてたっけ…
「……さてさてっ、ジュリエット、僕が手伝ってあげようか?」
「いいです、遠慮します」
「えー?この前君が恋人のフリしろっていったから手伝ったのにー?」
「……ぐ…っ」
「それは関係ないでしょ!」と、眼鏡越しに睨まれる
いやいや、僕は引きずれるとこまで引きずるよー?
ハオトの後ろに回って後ろから手を掴む
「な…っ!?」とまた睨まれる
ダンスの前、ドレスを着た君の
手を取り、体を寄せ合う
「…さぁ、僕の恋人、踊ろう、星が落ちるまで」
「ちょ、何っ……っ!?どこ触ってるんですか!」
「あれー?ダメー?」
片手を腰に
体の線に沿って、ゆっくりとなぞって行く
「ちょ、やめ…っ!」
「じゃあ手伝っていい?」
「…っわ、分かりましたよっ」
と、納得してくれた所で手を離す
はぁとため息を疲れる僕の身にもなってよハオト君…
「台本取ってきます…」と、背を向けるハオト
それに合わせて
〈ガッ…〉
「いっ…!?ちょ手首…っ……!!?」
〈ダンッ!〉
「……っぅ…せ、んぱい、痛いって…」
「君が悪いんだよ?」
「……えっ…」
手首を引き、勢いで床に叩きつける
今目の前にいるのは裏切った仲間
僕は君を消さないといけない
ナイフの代わりに、近場にあったハサミを持つ
「っ!?せんぱ…っ」
「次、君のセリフ」
「…っ?あ、………っ、お、俺は…っ」
「言い訳なんて言わないで」
「でも、違う、俺は……そ、そんなんじゃあ」
「……俺も君を消したくない。…でも、無理だ」
ハサミを両手に持つ
ゆっくりと、頭の上へ上げる
見下すハオトは今にも泣きそうな
何回か、台本に目がいってるけど
それでも「やめてくれ」と、アドリブはいってる
「…っ。……サヨナラ」
「…っ!ぐぁ…っ!」
首の真横
思いっきり外して、床に突き刺す
「…と、良いんじゃないかなー?アド入ってるしー」
「……心臓に悪いですよ今の…」
「………ジュリエット」
「何で……………………ん…?」
ハサミを投げ捨て体を屈め
その唇を奪う
訳がわからないという声を上げるジュリエット
触れ合うだけのキス
一度離れる
ぽけーっとしてる
慣れてないんだね、可愛いな
もう一度唇に触れる
次は理解したらしく、腕で僕を押してくる
ま、僕だって力はありますからね
無視して、舌を出して
唇の間に入れる
噛み締めてるせいで舌には触れない
うわぁ警戒されてる
仕方なく離れてあげる
「な、ななな何するんですか!!」
「んー?気まぐれ?」
「ば、バカなんじゃないですか!?」
「君が可愛いのが悪いんだよ〜」
先に立って、手を差し出す
怪しいというかの目だけど、ちゃんと掴んでくれる
引っ張って、立たせて
そのまま抱き締める
「だから!やめて!」
「大好きだよージュリエットー」
「あーもう何なんですかぁっ!!」
また怒られるけど
僕は君が振り向くまで待つよ
だって君だけだもん、演じてない僕を見せてるのは
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