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第5章 2
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「………んぅ…」
「……先輩………起きて、下さい…」
「……んふふ、…じゅりえっ、とぉ…」
昨日の夜
抱き枕として先輩に抱き締められ
と、問題は抱き締め方なんだけど
足は絡めてくるし腕は凄い力で固められてて腕ごと抱き締められたせいで動けないしそれに擦り寄ってくるから
もう首しか動けなくて
「……せんぱ、い…」
「……ジュリエットー…」
「…もう、起きて……っ」
〈ガラッ!!〉
「たのもーーー…ぅおっほぃ!!」
「おは…お!?何々この急展開!」
「おはよ…あぁっ!まさか2人とも…っ!?」
「…違います、助けて下さい……」
「…んー…」
「……先輩、起きて…」
「うわぁ、ロミオ!起きるな!」
「おぅよ!そのまま2時間くらい!」
「そうですわ!眠りなさい!」
「……あー…煩ぇ……」
「…えっ?」
目が覚めた様で
頭を掻きながらゆっくりと体を起こす先輩
でも
思いっきり声が違う
というより、態度が違う
ってか、目が恐ろしいほど鋭い
「ろ、ロミオー?ど、どうしたの?」
「煩いって言ってんだよ、出てけ」
「ろ、ロミオお前どうしたんだよ」
「煩え、出てけ」
「ろ、ロミオくん?何があったの?」
「だーかーらぁ。出てけっつってんだよ聞こえねぇの?出てけよ煩いから」
立ち上がり、先輩方を押し出す様にして扉へと押す
先輩方は呆然としてしまい
そのまま外へ
ガチャリと、今度は中から鍵を閉め
さらに大道具と扉の取っ手をロープで結んでしまい
「…はぁ。…………頭痛ぇ」
「せ、先輩?」
「…ハオト?お前は俺を分かってくれるもんな……」
「う、……まぁ、その、…はい」
「……ハオトぉ…愛してるから」
ぎゅっと、抱き締められる
物凄く怖いけど、今日の先輩
でも、優しいといえば…優しい、んだよな
取り敢えず抱き締め返しとく
「………。……ん、ジュリエット、ごめん、驚いた?」
「あ、……え?」
「ごめんね?僕さ寝起きってキャラちゃんと作れないんだー」
「あ、成る程」
「うんー、だからさっきのは、…僕の本性?みたいな」
「えっ」
「大丈夫だよーこれからは君と2人きり以外の時は見せないからっ」
「あ、あぁ、はい…」
「じゃあ準備しよー」と、いつも通りの先輩がいつも通りの声と笑顔で言う
けど、………
…キャラ作るのって大変そうだな
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