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第5章 6
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「今宵……聖なる光が灯る日にお集まり頂き、誠にありがとうございます。ロミオこと、名も無き話し手でございます」
「あれ?あれロミオさんじゃない?」
「…そうだな」
「わぁお!ロミオさん宣言式やるんだ!すごいね!」
「…あぁ」
「隣は……誰だ、見えんぞ!」
「………落ち着けよ…」
トアとユッキーに呼ばれ聖夜祭とやらに来てみると、丁度開会式が始まる所で
にしても、聖夜祭って言うだけあってクリスマスツリーの大きさがハンパない
シンボルか何かの木にデデンと飾りがしてあって、夜になればきっと光に包まれるんだろう
モノクロの中、見上げてみる
モノクロでさえこんなにも綺麗に見えるんだから色があったらもっと綺麗なんだろう
「隣に携えるは、私にはどんな言葉を並べようともこの美しさを表せない程の花であります故、皆様には申し訳ございませんが、顔は伏せさせて頂きたく……
……さぁ、皆様、私の手元にはボタンが1つ…あ、いえいえ、服のボタンではありませんよ?」
巧みな言い回しで式を進めるロミオさん
にしても
隣のドレスの人、あんなに褒められててそんなに綺麗なのかぁ
良いな良いな、見て見たいなー
「……ツバキ」
「ん?」
「…今聞こえたんだが、ロミオさんの言葉は全部アドリブだってさ」
「はっ!?え、ロミオさん凄いね、普通に感心してしまう…っ」
「ってか隣ハオトじゃねぇの」
「え、嘘だぁ、ユッキードレスなんて死んでも着ないよ」
「…そ」
「…其れでは、そろそろ皆様を御案内しましょうか、聖なる日の、小さな宴へ…では」
掲げられるボタン
皆の目が、息がそっちに向く
カチリ
パァンッ!
小さな音の後に大きな破裂音
沢山、キラキラしたものが降ってくる
「うわぁぉ!」
「……落ち着け…」
「其れでは、良い1日を」
舞台から去っていく2人
「よし!追うよ!」
「は?っちょ…っ!服引っ張んな!」
それを追いかける2人
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