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告白
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「うぅ…っく……」
嗚咽も抑えが効かない。
口元を手で覆い必死に声を殺した。
涙も止まることはない。
(落ち着け…こんな所で泣いてたら誰か来ちゃう…)
でも足に力が入らなくて息もまともに出来なくて、その場から動くことは出来なかった。
「お前は…確かこの間の3年の…」
「っ…!!」
声を聞いた瞬間にわかった。
この声は蒼山先生の声だって。
「え、お、お前、何泣いてるんだよ!?」
いつも表情をあまり変えない先生が驚いた顔をしている。
「嬉しい…」
「ん…?なんだ??」
更に困った顔をした先生のネクタイを手にかけると自分の方に思いっきりギュッと引っ張った。
「おっと…!」
自分も少し立ち上がると先生の唇を奪う。
「お前…」
「好き……好きなんです…あの時から…触ってもらった時から……ずっと……」
綺音は想いをぶつける。
教師と生徒なんて先生がそんなリスクを犯すとは考えられない。
だから伝えるだけでよかった。
本当は触って欲しくて仕方ないけど、相手は教師という立場の人だから…
「綺音…」
「蒼山先生……なんで名前…」
「ちょっと来い」
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