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チャラ男の朝☆
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ピピピッと、目覚ましの音が鳴り響く。
俺は目覚ましの音を止め、そして──
寝た。
─バンッ
「おいッ! 寝るな零!」
「んぅぅぅ~......あと5分...」
「いい加減起きろ、遅刻するぞ」
そう言われても、俺の頭はなかなか覚醒してくれないから、適当に返事をして布団をかぶる。
これがいけなかった。
「そうか分かった。そこまでして起きたくないんなら.........俺が起こしてやるよ」
「ひゃっ! なにっ...!?」
突然耳元で喋られたかと思うと、いきなり耳をなめてきた。
「えっ...ちょっ...だめぇ...んっ...///」
「何がダメなんだ?」
耳に息を吹きかけながら喋られて、体がビクンと震えてしまう。
耳が弱いの知ってるくせに!
「あっ....んっ...み...みっ...なめるのぉ...」
「じゃあどうすればいいか、わかるよな?」
瞬間、耳をガブリと噛まれた。
「ひゃあん...!....んっ...あっ...んんっ...ごめ...んっ...なさい...」
「.....ッ///」
ビクッビクッと震えながらなんとか謝る。
自分の声を押さえるのに必死で、途切れ途切れになっちゃったけど。
「ほら、目が覚めただろ」
「覚めたけど、耳なめることないよね!?」
「さっさと起きなかったお前が悪い」
「......ヴっ」
それはそうだけど、いくらなんでもあれはないよ。
もう恥ずかしくて死ねるッ///
「おい、いつまでボーっとしているつもりなんだよ。早く準備しろ」
誰のせいだよ!って言いたいけど、またあんなことをされたらたまったもんじゃないから言わないでおこう。
断じて! ビビりなんかじゃないからね!
ビビりなんかじゃry))ゴホン
まあこれはおいといて、さっさと準備でもしようかな。
そう、早く準備しないと間に合わない。
髪を染めたり~、ワックスで跳ねさせたり~、カラコンいれたり~、アクセとかいろいろつけたり~、などをしなきゃいけないわけで。
もうみんな分かったかな?
ハイッ、チャラ男の完成~!キラッ
オェ、キモッ!
とまぁ、そういうわけで朝は急がないといけない。
でも俺は朝が弱いから、1人では起きれない。
そこでいつも起こしに来てくれるのが、竜崎暁―ryuzaki akito ―。
俺の隣人で、数少ない親友の1人。
アキは(暁のあだ名)銀の髪を少し跳ねさせていて、目は透き通るような金色をしている。
とにかくイケメン。男の俺がみとれるぐらいにカッコいい。
身長も俺より高くて......うん、羨ましいなんて全然思ってないよ......(いや!思ってるけどさっ!)
うん、とにかくイケメンってことなんだよ。
さてと、アキの紹介をしていたら俺の準備も終わった。
準備が終わってリビングに戻ると、すごくいい匂いがしてきた。
「おおー、うまそ~!」
リビングの食卓にはとても美味しそうなご飯が並んでいた。
「アキってホント料理上手いよね」
「そうか?」
「うん、俺はアキの料理が一番好きだし」
と、俺は満面の笑みでこたえた。
「......ッ///」(くそっ、それは反則だろ//)
「? アキ、顔赤いけど大丈夫?」
「ハァ、お前のせいだよ......」(相変わらず無自覚か...)
俺のせいなの?
よくわかんないけど、大丈夫そうならいっか。
「それより早く食べろ、冷める前にな。今日も少なくしたから、食べれんだろ」
「うん、いつもありがとう」
「かまわねぇよ。ちゃんと食べてくれたらな」
「食べるよー」
ちょっとムスッとしながら言うと、小突かれた(泣)
俺はご飯をあんまり多く食べれないから、いつも少なく作ってもらってる。
文句いいながらもそうやって作ってくれるのは、やっぱりオカンとしか言いようがない。
「今、失礼なこと考えたろ」
「ナニモカンガエテナイヨ」
さすが、勘は鋭いですね。
なんて、いつものやり取りをやりながらご飯を食べた。
「そんじゃ、学校いくぞ」
「うん」
さてと、チャラ男になりますかね。
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