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暁の心配☆
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【暁side】
お昼。
俺は、いくら連絡しても返事が返ってこない携帯を見つめていた。
「零のやつ、まだ帰って来ないな~」
「.........」
「ありゃ?無視ですか?」
「.........」
「ちょっww 無視しないで下さいお願いします」
朝、あのクソ転入生に何かを言われて、零は教室を出ていった。
出ていく瞬間に見た零の顔は、泣きそうだった。
零を傷つけた転入生も許せねぇが、今探しにいけない自分も許せねぇ。
「クソッ...」
彼奴がなんも言わないで出ていったのは、独りになりたいってことだ。
ああー、情けねぇ。
嫌われたくねぇからって、何も行動に移せねぇ。
もしかしたら、襲われてるかもしれねぇってのに。
零は、すごく綺麗だ。
今はチャラチャラとした格好をしてるが、隠しきれない何かがある。
だから零を狙う奴は多い。
翔だって怪しい。
でも、誰にもやるつもりはない。
まだ俺のものにはなってねぇけど。
─ダダダダッ
「なんだ?」
「なにかなww 」
─ガラッ
「っごめ~ん!」
教室の扉を勢い良く開けて入ってきたのは、心配していた奴だった。
その元気な姿を見て安心する。
...心配させんじゃねぇよ。
覚悟しとけよ、零。
お前を落とすのは、俺だ。
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