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暁の心配☆part 2
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【零side】
ヤバイヤバイヤバイヤバイッ!
教室めがけて全速力で走る。
さっきスマホを見たら、アキからの連絡が36件位きてた。
これは絶対怒ってるっ!
人目も気にしないで教室に向かう。
─ガラッ
「...っごめ~ん!」
扉を開けると同時に謝る。
...ハア...ハア...
壁に手をついて息を整えていると、目の前に影ができた。
ゆっくりと顔を上げると、無表情のアキがいた。
「ア、アキ......っうわっ!」
喋ろうとした言葉は遮られ、アキに抱き締められた。
強く強く、まるで存在を確かめられるように。
「...ア...キちゃん?」
「......心配した」
「...うん」
「いくら連絡しても返事は返ってこねぇし」
「...うん、ごめん」
「何も言わねぇで出ていくし...」
「...ホントごめん」
アキが俺をぎゅっと抱きしめて、肩に顔を埋めながら、少し震える声で話した。
抱きしめられる身体が温かい。
こんなにも心配してくれてたんだって思うと、心も温かくなった気がした。
俺にはもったいないくらいだよ...
手を伸ばしてアキの頭を撫でようとした時、
とんでもないモノが視界に入った。
「オカン×無自覚ktkr!あああああっヤバイ萌えるぜ!!」
鼻血を垂らしながら悶える翔の姿が。
「...アキちゃん、先に食堂にいこぉ?」
「...そうだな」
俺達は何も見なかったふりをして、食堂に向かった。
「あれ?なんでみんないないんだ?............................
.........お願いだから、ひとりにしないでえぇぇぇぇぇっ!!」
後ろから聞こえた声なんて知らない。
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