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「ちょっとぉ?、アタシの可愛い弟をいじめないで?」
突然、ドアの方から声が聞こえた。
そこに立っていたのは勿論姉。
可愛い弟って……可愛い商売道具の間違いだろ……。
「やぁ璃花。君が喫茶店を始めたと聞いたから来てみたんだよ」
「あらそう、たっぷりお金落として行ってちょうだい?」
クスクスと何故が黒い笑みを崩さない姉を見て、大体の晴山さんとの関係がわかった。
「姉貴、晴山さんは、元カレ?」
「お、声が戻った」
「残念ながらそうね。過去の自分に、『こんな男やめときなさい』って言ってあげたいぐらい後悔してるわ」
ふぅ、と溜息をつき、ドアに寄りかかる。
「中学校からだっけ?」
「小学校の高学年よ」
へぇ、知らなかった。
姉が彼氏をとっかえ引っ変えしていることはさ、知ってたけど家には連れてこなかった。
「で、俺は君の名前を知りたいんだけど」
そらしていた目を僕に向けた。
「……裕太……です」
「裕太、話したりするのは構わないけど、油断したらダメよ。」
「あはは!!璃花は厳しいなあ」
なんて、何故別れたのか分からないほど仲が良さげだ。
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