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「裕太の方が、白くて綺麗だけど」
「っ……!!!!??」
ポツリと呟く晴山さんを思わず見上げた。
「は、晴山さん?」
「え?ごめん。何?」
む、無意識に呟いたの!?この人!?
「な、なんでもないです、っ」
つないでいる手が少し汗ばんだ。
びっ、びっくりしたー……。
赤くなる僕を他所に、晴山さんは周囲を見回す。
「あ、裕太君、あっちはボアのコーナーだよ」
順路の先をふいと指さす。
自分が、言ったことは分かってないらしい。
「い、いきましょうか!!」
ドキドキしてきたせいか、興奮は少し収まっていた。
だけど、手は……なんか……離したくはない……。
き、気の、迷い……だけどね……?
「うわー!!カッコイイ!!ケニアスボアですよ!!」
「へぇー、ひと目でわかるとかすごいな」
あの黄色と茶色のぐにゃぐにゃの模様!!
最高に可愛い!!
「お、裕太。あっちにはボアコンストラクターがいるよ」
ケニアスボアの展示の向かいにはこれまた可愛い!!
「やっぱ晴山さんも爬虫類好きですよね!!」
あの名前がスルスル出てくる辺り、結構な。
「あはは。子供の頃からね」
少し恥ずかしそうに頬をかく。
晴山さんと僕の共通の趣味。
なんだかそれだけで嬉しい。
僕は自然と、ふんわりとした気持ちになっていた。
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