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「……そういう事されると、俺のテンション上がるというか、ソレもタチアガルというか……」
「何わけの分からないこと言ってるんですか」
見上げた晴山さんの顔は、なんとも複雑な表情で笑いそうになった。
ずっと大人っぽく振舞って、隙なんて無かったのに、今はこんなにも照れている。
それがなんだか嬉しくて、掴んでいた手を後ろに回し抱きついた。
「晴山さんは、僕のこと好きですか?」
「っ……さっきもいったよ〜……。好きにきまってんだろ……」
「うわっ」
晴山さんはキツく抱きしめ返してきて、コツんと額をぶつけた。
目と目が近い。
サラサラの髪が視界できらめく。
視線が交わる。
吐息がかかる。
「まさか、1日で好きになってくれると思わなかった。」
「僕だってそんなの想定外でした」
「ほんとは、昨日フェラしたこと怒ってるかと思ってた。」
「っ、別に……その……気持ちよかったですし……」
交わっていた視線を泳がせる。
昨日のことは鮮明に蘇る。
「っあー、璃花に怒られるかな」
「なんでですか?」
「だって、考えてみろよ。弟の彼氏が元彼だぞ?」
『彼氏』
その言葉に心臓は震えた。
「ん?どうした」
どうしたというか、
どうしようもないというか、
「あの、晴山さんは……『彼氏』なんだなぁって……」
ポツリと現実を確かめる。
『好き』『好き』同士なら、『付き合う』までに発展するのであって、それは、『彼氏』が出来ることであって、
それは、
つまり、
『恋人』
なわけであって────
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