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「んー、だって気持ちいいから。」
晴山さんは上機嫌に鼻歌を歌いながら僕に身を任せていた。
「んー、気持ちよかった」
「もういいですか?」
むくりと起き上がる晴山さんの上からどき、伺う。
下手だからもういいのかな……?
でも気持ちいいって……うーん……。
色々不安になりながら晴山さんを見た。
「じゃあ、裕太、うつ伏せになって」
「え」
「え、じゃなくて、俺がマッサージするから」
「いやっ、あの、そんな、大丈夫です!!疲れてないです!!」
晴山さんに申しわけないという気持ちと、恥ずかしいという気持ちで焦り、慌てて拒否する。
「俺がしたいの。いいだろ?」
「っ……!!」
晴山さんはギンっと、目を光らせるように僕を見た。
その視線と瞳にドキッとする。
ほんと、この人はいやらしい笑顔をする……!!
決して『NO』とは言わせない黒い笑顔────
それが、少し好きだと思っている僕は────マゾ……なのかなぁ…………。
「……はい……」
ゆっくりとうつ伏せになり、タオルを気にする。
片手で裾をちょっと伸ばし、しっかり後ろを覆う。
巻いているとはいえ何も履いていないのだから恥ずかしいのは変わりない。
「さ、何処が疲れてる?」
「ふあっ、乗るんですか!?」
「あ、重い?」
「いえ、そうではなくて、あの、えっと……」
晴山さんは躊躇なく僕の腰に座る。
多少の重みはあれど、耐えられない訳では無い。
は、晴山さんだって、何も履いていないから、なんか、お互い裸だし、ね、……ねっ?
「何も無いならマッサージ始めるよ」
そう言って、晴山さんは肩を揉み出した。
あ────
気持ちいい────
仕事の疲れもあるのか、肩は凄く凝っている。
ピンポイントで固いところを揉まれて、楽になる。
「んっ、はぁ、きもち───」
組んだ腕の上に顎を乗っけて、楽な体勢をとる。
「どう?」
「きもちいーです」
晴山さんの手は肩甲骨におり、強めの力で揉まれる。
「ふっ、んん、っあ〜」
その強い力が疲れた体にとても気持ちが良かった。
自然に、張り詰めていた緊張も解け、晴山さんに委ねた。
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