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80〜裕太過去編〜
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ガリッ
「いっぁ……!?」
乳首から、『痛み』という刺激が、全身に走る。
「ぁー、強く噛みすぎちゃった。」
そういいながら、臨は血が出ている乳首をぺろりと舐めた。
「ひぅっ……臨っ、」
やめて、言いかける前に、また刺激が伝う。
「いっ、たぁ……っ、臨やめて!!」
僕の言葉なんて聞こうとせずに、噛んでは舐め、噛んでは舐めを繰り返す。
噛まれて痛いのと、唾液が傷口に塗られ染みるのとで、もう泣きそうになる。
「んふ、裕太の乳首甘いね」
「気持ち悪いことっ、いうなっ……!!」
僕が怒っているのなんか気にも止めないらしい。
「臨っ、お願いっ痛いってば!!」
「痛い?気持ちいいの間違えじゃない?」
クリッ
「ひぁっ、なんでっ……!?」
そろりと伸びた左手が、もう片方の乳首を摘んだ。
その途端、女みたい高い声が声帯を震わせた。
「あは。乳首が感じるとか裕太女じゃない?」
親指と人差し指でクリクリと弄る。その度、微弱な刺激と、片方の痛みと混じって、痛いのが快感のように感じてしまって────。
やだ、やだやだやだ────────っ
ドンッ
「んぁっ……裕太……」
僕は臨を強く突き飛ばした。
臨は大勢を崩し、後ろにヨロついた。
「臨なんか────大ッ嫌い─────!!!!!!!」
あの日きっと臨は僕の心に染み込んでしまった。
記憶から、臨の事は殆ど抜けていた。
話もしなかった。思い出しもしたくなかった。
僕は確か、卒業まで臨を拒絶していた。
臨は、僕のトラウマそのものになった。
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