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素晴らしき日常14
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(熊谷先生語り)
葵は悪くない。雅という青年も、挨拶代わりにキスをしたのだろう。
同じことを島田にもしていたのだし、側から見ていてお遊び程度のものだ。
だが、普段より苛立つのは、SNSに寄せられたコメントの内容だった。『これなら許せる』とか、『ミヤビとキスしてる男の子が気になる』『青いマフラーの子、知ってる?』『可愛い。萌える。綺麗。』『なかなかカッコいいじゃん』と俺の葵に対して、値踏みするようなコメントに腹が立った。ムカムカと独占欲が俺の心を占めていく。今晩は見回りもあり特に心身が疲れていて、苛立ちに拍車がかかっていた。
大人気ないのはいつもだ。葵が関わってくると、冷静ではいられない。葵に好奇の目が向けられることが不快でならないのだ。
家に帰って、葵を直ぐに裸にし、ムードもなくひたすら身体を貪った。全く抵抗をしなかったので、段々と正気に戻る自分と、快楽に熱くなる葵とが交差して、いつもより濃厚な交わりになろうとしていた。しつこいくらいに、前立腺を狙って突くと、葵は小刻みに喘き続けた。
葵の嬌声は俺にとっての媚薬だ。聞くたびに下半身に熱が集まり、治ることを知らない。
柔らかく包まれる内壁に夢中で腰を振った。
「だめ……も、や……だめだって。だめ、だめ……イくっ……ぁぁぁ……」
射精と同時に中が俺のモノに絡みつく。葵のモノからは腰の動きに合わせてピュッピュッと精液が吐き出されていた。この段階では、まだイッたうちには入らない。まだまだ葵には扉があるのだ。俺はやわやわと玉を揉みながら耳元で囁いた。
「………葵。まだ出るだろ?それにナカでもいってないじゃん。いいから気持ちよくなろうよ。」
「ん……も、無理。気持ちよすぎて、分かんなくなるもん。おしりが熱くて、どうにかなる。あ、あ、動かさないでっ……だめぇ……はぁ、、」
スピードを上げてピストン運動をすると、だらしなく涎を垂らしながら、気持ち良さそうにこちらを見た。瞳がとても扇情的だ。
「せ、んせ……怒って……ない……?」
怒るも何も、初めから怒ってなんかない。
こんな可愛い存在を本気で怒れる訳が無いのだ。分かってないよな。
「怒ってないよ。」
言いながら、葵を起こした。座位で対面したまま話を続ける。反った俺のものが体勢によりいつもと違う場所を擦ると、葵は悦んでゆらゆらと腰を振った。繋がったまま話を続ける。こっちから見ると葵の息子が左寄りなのが分かる。会陰部からローションで濡れた結合部まで丸見えだ。
「葵よりも周りが気になって、面白くなかった。大人気ないって言われてもしょうがないと思う。こっちこそごめん……こうしないと落ち着かないんだよ。」
「よかったぁ……もう、キス……しちゃったからさ、ごめんね。好き。好き……大好き。ヤキモチ、もっと妬いていいよ……」
汗で濡れたおでこを俺の胸に寄せた。柔らかい髪が肌に張り付いている。
ぎゅっと抱きしめると、安心したように葵がしがみついてきた。もう花弁の匂いではなく葵自身の甘い香りがした。
ああ、俺って小さいよな……もっと大きく構えたいのに、受け止めるどころか当たってしまう。3年付き合ってるのに、この類の感情は消えるどころか年々膨らんでいく。
昂ぶった俺を扱うのに葵は長けていた。しばらく好きにさせておいた後、蕩けた笑顔で甘えてくるのだ。俺を責めたりしもせず、逆に謝ってくる。たぶん死ぬまで葵には敵わないのだと思った。
「こっちに倒れてごらん。ゆっくり挿れるよ。柔らかくて……すぐ挿る……」
「うん。ぁっ……ぁ、ぁ、ぁっ……きもちいい……ゆっくり……いい……ぁ、あぁ……」
葵を抱きかかえたまま横になり、片足を拡げて奥へ奥へと後ろから挿れた。緩やかな階段を上るようにゆっくりと、高みへ連れて行ってやる。そうすると、上りつめた時の眺めは最高なのだ。
甘い声がが絶え間なく鼓膜を刺激する。
愛を込めて、愛しい存在の首筋にキスを落とした。
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