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海へ出た初夏の旅19
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(熊谷先生語り)
裸で濡れ髪のまま、バスタオルで簡単に身体を拭くと葵にベッドへ押し倒された。
どうも最近、特にセックスに関して反抗的なところがある。自分が主導権を握りたい時もあるだろうし、しょうがないかと思っても、素直に従わない時が多い。やりたいだけの若者と違って葵はムードも気にするらしく、甘い言葉に弱いところもある。
力ずくで掻き抱いてもよかった。実際、激しく抱きたかったが、自分の行いが喧嘩の原因だったため、今回大人しく従う。得意げになる葵も可愛いのだ。
「今度は俺の番ね。じっとしていて。」
「あ、あぁ……」
そう言って優しくキスを唇に落とした後、俺の上に乗って愛撫を始めた。俺の首筋や乳首を舐めるが、そんなに感じない。くすぐったくて身をよじると、だめ、とたしなめられた。
付き合う方も大変なんだが、表情には出ないようにされるがままにさせておく。葵は多分、受け身が性に合っているのに。
ちょうど葵が俺の太ももに跨っていて、仕上げたばかりの柔らかな後孔が肌に触れているのが非常に気になっていた。ちょっと湿っているが、感触はさっきのままだ。グイグイと太ももを上げると、そこへ刺激が入った葵が赤い顔で制した。
ツン、と葵のペニスが上を向き始める。
「まだ、だめだよ。もうちょっと俺もやっていたいの。ぁぁっ、折角ラブホに来たんだから、思い出作って帰りたいの。」
「ふーん。思い出づくりねぇ。ちんこがこんなんなってるのに……タマもまる見えだぞ。きっと精子が詰まってる。重そうだ。」
それでも構わず太ももでゆさゆさ揺らすと、葵のモノから透明な粘液が垂れる。滴が固まりを作って落ちた。下手な意地を張っても身体は正直らしく、ビクンビクンと反応する。まだまだ俺の方が上手だ。
タマ袋を押すように足に力を入れたら、可愛い喘ぎ声を上げた。
「あ、ん……もう……ぁ、ぁ、ぁ……」
「そう言えば、雅人とキスしたのか?」
動く足はそのままに問いただす。決して尋問する格好では無いが、葵は俺の太ももに乗ったまま真剣な表情になる。ペニスも同じように項垂れがちになった。
「…………あの………した。された。ごめんなさい………」
予想はついたので、そこまでの衝撃は無かった。
あの状況で未遂で終わっていたから良かったものの、前みたいに手遅れ一歩手前だったら俺も本気で怒っていたかもしれない。
「考えたんだが、今回のこともしょうが無いでは済まされないと思う。正直な気持ち、かなり嫉妬してる。こんなにも俺が愛してるのに、他の誰かに捕まっては危ない目に合っているから、悲しくなるんだ。葵は俺のことを大切にしてくれてないんじゃないとかな。」
「先生……ごめん、なさい…………」
葵は俺の上で項垂れながら鼻声になっていた。
俺の言う事は素直に聞いてくれる。葵の心にもちゃんと響き、感情を共有してくれるのだ。感受性が豊かで、近親者の影響を受けやすい。
それが可愛い俺の葵だ。
たぶん、十中八九雅人が悪い。あいつは昔から狡猾だったから、葵なんてチョロいもんだろう。それを不器用なりに逃げたんだろう。勿論、俺のために。
「俺は、先生が大好きだから、大切に思わない時は無いよ。今までも。そして、これからも。」
うん。その気持ちは痛いくらいに知っている。
それを弄んで酷いことを言いたくなるくらいには、傷付いていた。喧嘩の原因になった俺の行動は棚の遥か隅っこへ上げてある。
こんなにも恋に我儘で貪欲な自分が情けなくて笑みさえ浮かんできた。自分勝手も程があるだろう。
「言いすぎた。ちょっと意地悪が過ぎた。こっちおいで………」
「……ひどいよね……口では勝てないのを知ってるくせに、言いたいことばっかじゃん。」
寝ていた身体を起こして壁を背に座り、きゅっと抱き寄せると、肌の温かさが直に伝わってくる。風呂上がりから身体が冷えたためか、いつもより立った葵の乳首を挟むように身を近づけた。柔らかい唇が俺の首筋に触れ、啄むように肩を舐められた。
「1番大切にしないといけない人だ。愛してるよ。」
「俺も大好き。ううん、愛してる。」
額を合わせ、長いキスをした。
そして葵の細い腰をひきよせ、尻たぶを開く。ひんっと葵が小さな悲鳴を上げた隙を一気に貫いた。
尻を持って、ゆっくり抽送を始める。
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