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放課後の活動
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「とりあえずゲームを置け。報告を聞かせろ」
「えー、だって俺見回りで疲れてんだもん。少しくらい見逃してよ」
「それはお前が授業中に居眠りしたからだろうが」
「いやいや、それなら斗真なんて漫画読んでたじゃん?早く貸せって言ってんのにさ…ツッキーのキルブロック早く見たいってのによ」
「斗真はそれでいい。ああ見えて成績は優秀だからな。だがお前は違うだろう。前回の考査の順位は?」
問い詰めるように見つめると、隼人は目に見えてきまずそうに目を逸らした。
「……け、ケツから数えた方が早いかなー……なんて……」
「……………………わかったな?」
「か、格差社会反対!…だってよ、授業って受ける意味あんの!?」
「失礼な事を言うな。それに、俺は何も授業を真面目に受けろだなんて言っていない。例え授業に一切出席してなかろうが、授業中にゲームをしていようが、成績さえ良ければ一応文句は言われないだろう。だからお前が良い成績をとればいいだけの話だ。授業を受けずとも成績がいいなら、それこそ授業など受けるだけ時間の無駄でしかない。もっと他に有効な時間の使い方を探した方がいいからな」
「……今絶対に梓の方が失礼な事言ったけどな」
そう言いながらも、隼人は素直にゲームを机に置いた。コイツは根は素直で存外物分かりがいいからな。
隼人の向かいの椅子に座り、委員達からの報告書を手に取る。どれもこれもどうでもいい内容ばかりだな。と思っていると、ふいに隼人から視線を感じてそちらに目をやる。
「……何だ、何か用か」
「いや………………席…………隣、座んねぇの?」
「?……何で隣に座る必要がある?別れて座った方が広いだろう」
「そうだけど……」
もごもごとハッキリ物を言わない隼人に若干イラつきつつ、考えてみた。隣に座る必要はやはりないだろう。
「……第一、報告をすると言っているのに隣に座ったら話しにくいだろうが」
「そ……そうだよな!……あー、忘れてたわ……うん……そうだよな……」
「…………」
「そのバカを見るような目付きやめて!!」
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