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予想外の出会い
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「ってぇー…………って、アカーン!今誰かにぶつかってもうた!?…アッ、堪忍なー、わざとや……って、その顔……自分、まさか噂の鬼の桜庭ちゃう?!」
「…………出会い頭に謝罪もそぞろに人の名を腹立たしい呼び名で呼ぶとは随分非常識なヤツだな……俺が風紀委員長だと理解した上での行動か?」
思い切り睨み付けてやると、いきなりオレンジ頭が立ち上がる。
「わああ、ホンマ堪忍やで!けどな、俺もただ無意味に走っとったんとちゃうねん!理由だけでも聞いたってやー!」
「……興味がないな。理由はどうだろうが、起きた事実は変わらないだろう。とりあえず来い。生徒指導室にぶちこんでやる」
「自分頭の固いやっちゃなー!理由がある言うとるんやから、黙って聞かんかい。ええか、俺は」
「話したきゃ勝手に話せ。その間にしっかり送り届けてやる」
「っきー!!腹立つ!ごっつ腹立つ!!澄ました顔しくさって!ええんか?今話聞いとかんと後悔するかもしらんで?どや?聞きたくなってきたんと」
「しつこいヤツだな。埋められたいのか?いい加減に」
オレンジ頭の腕を掴んだ瞬間、曲がり角の向こうから半端じゃない数の人間がやってきていた。
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