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予想外の出会い
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「テメーのそのムカつく顔二度と見られなくしてやるよ。負けても泣くなよ、クソオレンジ」
「そっちこそ、負けても梓に泣きつくんだけはやめてな。慰めてほしけりゃママにでも泣きついてろや、クソ銀髪」
そして二人がお互いに不愉快そうに眉をピクッと動かした。
一触即発な空気の中、次の瞬間には二人は同時に動き出した。
「風紀委員長の目の前で何をする気だお前らは」
とりあえず俺は二人の頭を引っ掴んでぶつけてやった。
「「いっ……てェエエエェエエ!!!」」
二人が一斉に頭を押さえて床に座り込んだ。うっすら目に涙をにじませている。
「……あ、梓……何すんだよっ……いてぇじゃんか……」
「今、どう見ても真剣勝負一歩手前やったやろ……梓……」
文句ありげな顔で俺を見つめてくるが、文句を言いたいのは俺の方だ。
「黙れ。いきなり風紀委員長の前で乱闘騒ぎをしようとするお前らの頭がおかしいんだ。二人揃って生徒指導室にぶち込まれたくなければ散れ」
「「だってコイツが……!!!!」」
「……物わかりの悪いヤツは嫌いだ。1週間停学にするぞ短気共」
「「すっ、すみませんでした……」」
「わかればいい。……瑛司、お前はとっとと自分のクラスに帰れ。隼人、お前はついてこい」
「えっ、何でやねん!?何で俺は教室行きなのにソイツは連れてくん!?」
「?……隼人は風紀委員だからだが 」
「ハッ!!そういう事だ、わかったか眼鏡!!!」
「きぃいいいい!!!勝ち誇った顔しよって!!!まあ、ええわ。俺も最初からガンガン攻めるほど風情のないヤツやあらへんから。今日は素直に帰ったる」
「おう!帰れくそ眼鏡!!」
「……ホンマにいちいちムカつくヤツやな…………ほなまたな、梓。次はうるさいヤツがおらん時ゆっくり話してや」
「梓がお前なんかと話なんかするかくそ眼鏡!!!!一昨日来やがれバァアアアカ!!」
騒がしくはあるが、とりあえず瑛司は帰り、隼人と俺が残った。
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