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序章
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その日、俺の運命が変わった。
「っぁ、んぅ……!」
「?」
廊下を歩いていた時、空教室から聞こえてきた声。立ち止まってドアの隙間から中を覗いて見た。
……のが、失敗だった。
「んあっ、ぁ! せんぱぃっ……」
「!!」
(な、な何!?)
そこには閉めきったカーテンの中、薄暗い理科室の台の上で腰を振る二人の姿。
──ってあれ? あれ!?
「ひ、ひゆう……?」
一瞬だけ見えた顔は、クラスで一番仲のいい友達の緋結だった。
「ん、はぁ……! ぁ、ぁあっ、せんぱ、ぃく……!」
「っ……」
この場から去りたいのに腰が抜けて立てない。
目の前ではラストスパートなのか動きが激しくなっている。
ど、どうしたらいいんだよ──!
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