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「……勃ってんね」
「!」
その言葉に顔が真っ赤になる。ズボンの中、パンツ越しにやんわりと握られた。
(なんで反応しちゃうんだよっ、俺のバカー! しかもまた男相手に!)
「こ、これはっ、違う!」
その事実を認めたくなくて俺は否定する。
「何がだよ。先走りでぐちゃぐちゃなくせに」
「~~っ」
ズボンを脱がされて、露になった俺のパンツに流木が短く息を吐いた。
「今度はピカ○ュウかよ。ガキ」
「るさい! お前に関係ないだろっ」
「っ、と……」
片足を振りかざしたら見事に避けられた。
(避けんな! バカっ)
「自分で買ってんの?」
「ひっ……」
俺の足首を掴んで、もう片方の片手で濡れたソコに触れてくる。
「だからっ、お前に関係ないってば……!」
そう言い返しても流木はまだ口を開く。
「親?」
「!!」
その一言に俺は目を逸らしてしまう。
──図星だった。
肯定と捉えられても仕方がない。
でも、焦って否定した所でまた、バカにされるのも嫌だった。思い出したくもない黒歴史に唇を噛み締める。
「噛み過ぎ。また血出るぜ」
「んっ、」
だけどコイツは笑う事もなく、強く閉じた俺の唇に自分のを重ねてきた。
「ふ、ぁっ……」
表面を舐められて、ふいに力が緩んだ隙にまた舌が入ってくる。
(気持ち悪いって思えないのが、ムカつく……!)
「は、」
「すげぇぐちゃぐちゃ。キス、良かった?」
「やっ……」
コツンと額を合わせて、超至近距離で言ってくるコイツの顔はどこか楽しそうで尚更腹が立つ。しかも濡れてしまったパンツ越しに、ぐちゅりと指の腹で先端を撫でてきて。
「ぁ、ンぅっ……」
「……声、」
額からは離れたものの、さっきと同じように口の中に指を突っ込まれる。
(地味に苦しいんだけどっ)
それに、苦しいのは口だけじゃなく。
「っんぐ、ふっ、ぁ……あぁ!」
ソコが苦しい、と思った瞬間にはパンツの中に何かを吐き出していた。ただ数回……いや、二回擦られただけなのに。もう絞ったら垂れそうなくらいには濡れてしまってる。
「ふ、〈精液〉まみれだね。舐めてみる?」
「誰がっ、」
口に入れるもんじゃないだろ、これ!(この前、コイツは舐めてたけど)
でも、そう拒否したにも関わらず流木はぐしょぐしょに濡れたパンツの中に手を入れてきて。俺のに付いていた白濁を指で掬うと、自分の唇に付けた。また舐めんのかよ! と思った次の瞬間、今日三度目のキスをされた。
「は……、んぅ……」
不意を突かれてあっさりとコイツの舌を受け入れてしまう。同時に口内に広がるのは生臭さと苦味。……マジで吐きそうになった。
「甘いでしょ」
ゆっくりと離れる流木に言われる。また距離が近い。
「っ、どこが! も、最悪っ」
「……味覚ゼロかよ。お前」
(はぁ!? どっちが!)
「いいからもう離せっ。腕痛いって……!」
とにかくここから、コイツから逃げたくて言うけど流木はパンツを脱がしてきた。
「相変わらず皮被ってんの?」
「ぁっ……」
今度は直に先端を指先で擦られる。
「この前途中だったからね。俺が剥いてやるよ」
そう言って先端まで被ってる皮をゆっくりと下に引っ張られていく。
「あっ、ぁあ、ん! ゃだぁっ……」
ピリピリとした多少の痛みに体が震える。その痛みすら気持ちいいと思ってしまうのが、怖い。
「ふ、ぅう……も、だめ、だめぇ……ぁーっ!」
(また、でちゃっ……)
顔を見せないように横を向きながらびゅくびゅくっと立て続けに吐き出してしまう。
「敏感だな。……てか、すげぇ綺麗なピンク色」
「あっ……やだ、やめっ」
制止の言葉を言い終わる前に、コイツの親指の腹が露になった先端を強く擦ってきた。
「ひっ、ゃ、ぁぁあ……!」
(やだ、やだ……っ。なんだよ、これっ)
「……お前みたいな反抗するガキ、全然タイプじゃねぇのに。どーしてくれんの」
何が? 何の話?
もうコイツが何を言ってるかも聞き取れずに下半身からくる強い快感に声すら我慢できなくて。
「ふ、ぁっ、ンん──!」
擦ってる流木の指圧が強くなって、パシャ、パシャっと音が聞こえてきた後。生暖かい感触にソコが包まれる。俺は背を仰け反らせながら勢いよく出る精液、を止められなかった。
「は……ぁ……」
最後の最後、唇を噛んだせいで広がる血の味に涙が溢れてくる。
(なんで、なんで俺がこんな──……)
言葉でバカにされるよりずっと惨めで悔しくて。なのに、気持ちいいって思ってしまう体が憎い。
「ど、して……俺が、何したって言うんだよっ……」
生暖かい感触から解放されて、体を起こした流木に出されたモノを全部飲まれた事より、そう思う気持ちの方がデカかった。
(俺が緋結たちの見ちゃったから? でも事故なのに!)
情けないと思ってもボロボロと溢れてくる涙を止められなかった。頭上で手首を縛られてるせいで顔を隠す事もできないまま、今まで堪えていた感情が涙となって爆発する。
でも、これでやめてくれるだろうと。悪かったって謝ってくれると思いながら、涙越しに流木の顔を見上げる。
なのに。
「……お前、泣き顔が一番可愛い」
(………………はい?)
流木は謝る所か口端を上げて笑うと俺の目元を舐めてきた。
今さっきまで溢れていた涙が一気に引っ込む。
「なんだよっ、それ!」
「褒めてんだろーが。喜べよ」
喜べるかぁ!! コイツの感情がマジで分からない! そもそもあるのか!?
(あぁ、なんで泣いたんだよ……。俺のバカ!)
「お前、本当最悪っ……」
「言ってれば?」
そう言って流木は体を下にずらす。
姿が見えなくなって、何をされるのかと思ったらあろう事か俺のぐちゃぐちゃなソレを口に咥えてきた。
「っあぁ! んっ……」
嘘!? 何してんの、コイツ!
「ぁ、あぅっ……ん、ゃだぁ……っ」
「は……あま。ここ、〈亀頭〉ね」
「ひぅ!」
皮を剥かれた先端に歯を当ててくる流木。一々説明を付けながら。
「ん、で……〈睾丸〉。精子作るとこ」
そう言って生暖かい粘膜に玉まで包まれて、さっきも咥えられてたんだとしなくてもいい再確認をしてしまう。
しかも舌で舐め上げられながら吸われる。
「や、ぁっ、でちゃぅ……! はな、せっ……」
と言って離してくれる奴ではなく。そのまま舌先で剥けたばかりの先端を弄られる。
「あ、ぁあっ……ん、でる、でる……っ」
我慢できずに今日何度目かの白濁を流木の口内へ吐き出してしまった。
「……ごちそーさま」
俺が出したのを一滴も零す事なくコイツは全部飲み込んだ(二回目)。至って清々しい顔が腹立つ。
「信じ、らんね……」
もう全てに疲れきって、俺は襲いかかってきた眠気にそこで意識を手放してしまった。
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