アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
伊咲先輩と緋結ちゃん
-
「はぁ、んっ……せんぱいっ♡」
クーラーが効いたホテルの一室。
天蓋付きのベッドの中で、華奢な腰を掴みながら中を何度も突き上げる。
「あっ、ぁん……! きもちぃっ、あ、ぁあっ♡」
「緋結、俺もっ……」
「ぁああぁんっ……♡」
昼間から似つかわしくないベッドの軋む音と汗ばんだ肌がぶつかり合う音。
それに、緋結の甘い声に尚更腰の動きが加速する。背中に覆い被さって、バックから密着した状態でラストスパートをかける。
(中、とろとろ……)
「ひぅっ♡ あ、ぁん! あ、いっちゃぅ……あ、ぁーっ♡♡♡」
「っ、く……!」
一番深い所で動きを止めて、ゴムの中へと射精する。搾り取るようにうねる中が堪らなく気持ちいい。
(やっぱり、すごいな……)
「はぁ……。緋結、大丈夫?」
緋結にのしかかっていた体を起こして中から引き抜くとまた可愛い声を上げる。
「うん、平気だよぉ」
振り返って抱きついてくる緋結を腕の中に収めて、膝の上に乗せる。
「ふふ、気持ちよかった♡ 大好き、眞尋先輩」
「俺も好きだよ」
(可愛いな、ほんと)
今までそれなりに付き合ってきた子たちは居たけど、こんなに〈好き〉を想えるのは緋結が初めてかもしれない。
入学式の日に緋結から誘われて、流れるように抱いたのがきっかけだったけど……。体の相性も一番良かったし、何よりこの素直さが可愛い。俺の為に可愛くしてくれる見た目も含めて。
「……眞尋先輩、」
「ん、どうしたの?」
今さっきの声より、真剣味を帯びた声に緋結を見るとブラウンの大きい目と視線が絡む。
「僕、今まで……その、色んな人としてきたけど……」
「……うん」
その目が不安そうに揺らいで、時折言葉が詰まる。そんな緋結から目を離さずに頷きながら耳を傾けた。
緋結が見た目とは反して中学から遊んでいた事は鈴汰から聞いて知っている。ご両親がそれを見かねて更生するようにと山奥の北桜に入学させた事も。その監視付きで幼馴染だった鈴汰が先に入ったみたいだけどね。
(そこで緋結以上に遊んでいた、と言うかもっと質悪そうな鈴汰を選ぶ緋結のご両親が凄い……)
まぁ、幼馴染だったのが一番の理由らしいけど。
「今は眞尋先輩だけだからね! だから、「ならないよ。嫌いになんて」」
続けて言おうとした緋結の言葉を止めて、愛しい体をぎゅっと抱き締めた。
「せ、先輩……」
「俺と出会う前の緋結がどんな風に過ごしてたかより、今の方が大事だからね。過去に何があっても、嫌いになんかならないよ」
寧ろ、緋結の過去ならどんなのだって受け止められる。好きって、そう言う事なんだと思う。きっと。
「っ、僕も、眞尋先輩と一緒いる今の方が大事!」
「ふふ、ありがとう。でもどうしたの? 急に」
今更そんな事で不安になるなんて。
「……うん。いつかは言わなきゃって思ってたんだけど、中々言えなくて。本当に、眞尋先輩のこと好きだから……嫌われたくなかったの……」
「そっか。話してくれてありがとう」
「ん……♡」
そんな心配しなくても、〈今〉に勝る過去も未来もない。だから、
「ぁっ、眞尋先輩……また、おっきくなってる……♡」
「夏休み、たくさん愛し合おうね」
「ん、ぁ、あん♡」
緋結のお尻の間にまた勃起したペニスを擦りつける。ドサッとベッドに押し倒して第二ラウンドに入ろうとした時、ラインの通知音が鳴った。
(……タイミング悪いな)
「緋結の携帯?」
「うん。誰かな?」
仕方なく行為を止めて、ベッド上に転がっていた携帯を緋結に渡す。
「あ、悠季くんからだ。補習終わったから遊べるって!」
「そうなんだ。良かったね」
そう言えば、化学の補習だったっけ。じゃあ、鈴汰も……。
「明後日の花火大会、悠季くんも誘っていい?」
「うん。いいよ」
「わーい♪ 楽しみ♡」
嬉しそうに携帯を打ち込む緋結に一つ、提案を思い付いた。
「鈴汰も誘わない?」
「え、れいちゃんも?」
きょとんと携帯越しに見上げてくる緋結の前髪を掻き上げる。
「でも、きっとれいちゃんお家帰ってないよ。嫌いだから」
(あぁ、確か去年も帰ってなかったっけ。と言うより、入学してから一度も帰ってない気がする)
理由は分からないけど(聞いても言わないからね)、ただ……去年とは状況が違う。
「帰ってるよ。今年は」
「えー、そうかなぁ」
「鈴汰には俺から連絡しておくよ」
ちゃんと手に入れられてるといいんだけど、多分ダメだろうね。それこそ嫌われてるから。
「ほら、悠季くんへの連絡も後で」
緋結の手から携帯をとって、ベッド端に置く。
「うん。……れいちゃんも早く好きな子見つければいいのにね」
「ふふ」
「先輩?」
「なんでもないよ。続き、しよっか?」
緋結に触れるだけのキスをして、ベッド上に置かれてるゴムに手を伸ばそうとした。
「あ、次はしないでやりたいっ」
そんな言葉と一緒に腰に回される両足。
「いいの?」
「うん♡ いっぱい僕の中に出して?」
今度は緋結からのキスに治まっていた熱が再び上昇する。
伸ばしていた手で使用済みのゴムを自分のから外して、生のまま緋結のヒクついてる蕾に宛てがう。
「ぁっ、眞尋先輩……♡」
「……好きだよ。緋結」
「ん、ぁああぁぁん♡♡」
鈴汰も、いつか言えたらいいね。
(今はまだ、可能性ゼロだけど。ふふ)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 236