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私(04)
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呆れを通り越して、唖然とする私に構わず、先生は無表情のまま、こう仰いました。
「ずっとここに置いておく訳にもいかんから、家へ上げても大丈夫な様、洗っておあげなさい。」
またも、犬猫に対する様な口振りに、私は胸の下辺りに不快感を憶えます。
もちろん、そんな感情を表に出してはなりません。
ある意味、私も先生に飼って頂いているようなものですから――
「かしこまりました。」
平生を装いながら答えると、先生は満足気に頷き、静かにその場を後にしました。
先生に回答した時の流れで、感情を抑え込んだまま、私は風呂焚きに取り掛かりました。
薪がはぜる度、何かが歪む様な不安感に襲われます。
この不安を拭い去るためには、先生の命(メイ)に集中しようと考えました。
その為、少年に声をかけてやる余裕もなかったのです。
余計な事は考えず、少年を綺麗にしてやる事だけを考えようと思いました。
まずは、手ぬぐいを沢山用意しました。
彼の全身に黒くこびりついた垢を落とすには、到底一枚では足りません。
石鹸も一つでは済まないかも知れません。
好き放題に伸びた髪も切ってやる必要があるでしょう。
私は、いつもより忙しなく、動き回りました。
動いて居ないと、ひどく嫌な事を考えてしまいそうだったからです。
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