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私(36)
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まだ、多少項垂れる私のそれにユリオの吐息がかかりました。
髪が微かに腿に触れます。
「…先生が…先生に言われてやっているの…か。ならば、こんな事、する必要は…ない。」
ユリオの手が止まりました。
顔を上げた気配もあります。
問いへの答えはありませんでした。
それまで冷たい手のひらの中にあった私の陰茎が、温かな物に包まれました。
そして、温かく粘り気のある物が裏の筋に絡みつきます。
ユリオの口に含まれたのだと言う事はすぐにわかりました。
初めての感覚に、脳みそが痺れる様でした。
項垂れていた私のそれも、みるみる形を成して行きます。
「んっ…ユリ…オ。なにを…なに…やめて…下さい。」
本当はやめて欲しくなどありません。
しかし、この様な行為は、人道を外れている気が致します。
私が軽く上半身を起こし、その行為を遮ろうと片手を伸ばしますと、ユリオは音を立てて私の陰茎を吸い、舌を這わせながら、顔を上下に激しく動かし始めました。
「う…あぁ…」
迫り来る波の様な快感に、私の背が反り、届きそうだった指先が離れます。
嫌だったら言ってくださいと言った割には、その行為を止める気配がありません。
それは、私の本音―いえ、本能を察しての事なのでしょう。
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