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序(01)
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私は、先生が何をしたいのか、全く理解出来ませんでした。
いえ――あの方のお考えを理解しようと思うこと自体が無謀なのかも知れません。
いずれにせよ、先生に満足して頂けるのであれば、私は本望でございます。
「はっ…あっ、あん!」
枕元に置かれた読書灯の頼りない光が、汗ばむ肌をより妖艶に浮かび上がらせておりました。
そんな背中を下に見ながら、私はほんの一握り残っている平生さを手放さぬ様、必死です。
「も、もう少し、声を…」
――抑えてください。と丁寧にお願いしたい処ですが、自分の物とは思えない、獣じみた吐息に、それ以上の言葉は続きません。
血液が下半身に集中しているせいか、平生さを保とうとすればする程、頭がぼんやりしてまいります。
そもそも、情事の最中、平生を保とうとする事自体間違いなのかも知れません。
私と繋がった者などは、当に理性などは手放してしまったに違いありません。
尻だけを突き上げる形で布団に突っ伏しながら、敷布を強く握り快楽の波に身を任せて居る様に見えます。
あまり立派とは言えない私のそれが体内へ出入りする事を赦しながら、動きに合わせて、大袈裟と思える程、身を震わせ、声を上げております。
私は、肉体的な快楽はもちろんですが、その様子から、そんなに好い物を自分が与えられているのかと言う喜びをも憶えるのです。
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