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「どうしたの、急に」
「マスコミが俺の家の周り張ってて...帰れないんだよねぇ。だから泊めてもらおうと思ったんだけど、迷惑だね、俺」
チラッと僕の方を見てすべてを察したかのようにそう言う。
たぶん僕がアリスの恋人だと知っていたのだろう。
帰ろうとする愛須さんを思わず呼び止めた。
「僕別に気にしないし、アリスが良ければ泊めてあげられないかな...?」
「え、白雪がいいならいいけど...」
「本当に?いいの?」
「はい」
愛須さんは少しびっくりした顔をして、綺麗に笑った。
笑った顔はアリスにそっくりだった。やっぱり兄弟なんだなぁ。
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