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異常な日常の始まり。2
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階段を上ったりしてちょっと歩くと先生の足が止まった。
ドアの上を見るとプレートのようなものに2-3と書かれていた。
2-3かぁ...
前の学校では2-1だったな...とか特に意味もない事を考えていると、先生がドアに手をかけた。
「ほら、入るぞ。」
『うす』
「...緊張してんのか?」
『いや全然』
嘘をついてしまった...
本当は心臓バクバクだけど、こいつに「不良みたいな見た目してるくせにメンタル弱ww」とか思われるのはなんかムカつくから。
ガラッ
先生がドアを開けるとザワザワしてうるさかった生徒達が焦りながら席についていく。
席についてからは何やら隣の席のやつとコソコソ話してやがる。
こちらを見ながら話してるのを見ると、内容は多分俺の事だな。
まぁ、そりゃあそうだ。
見たことないやつがいきなり入ってきたらビックリするよな。
「えーと、授業を始める前にお前らに紹介したいやつがいる。まぁ、もうわかると思うがこいつの事だ」
そう言いながら先生は俺の肩にポンと手を置いた。
そして「ほら、自己紹介しろ」というような目でこちらを見てきた。
え、自己紹介って何言うんだ?
と、とりあえず名前だよな...。
『えっと、転入してきた黒翼純希です。』
「あー、ちなみに理事長さんの孫らしい」
先生が一言加えると教室がざわつく。
別に理事長の孫ってーのはそんなに凄くないと思うけどな...。
凄いのは爺ちゃんであって、俺じゃねーから。
『まぁ、よろしくお願いします』
ペコっと一礼。
「じゃ、お前の席はあそこな。」
先生が指さした席は、窓際から2列目の1番後ろ。
まあまあかな。
窓際の1番後ろがベストだけど、許してやろう。
『よろしくな』
「おうよ!」
「う、うん...」
自分の席について隣のやつに挨拶。
右側は、なんか見た目からしてチャラいやつ。
左側は、対照的にメガネかけた地味なやつ。
まぁ、なんとかやっていけそうかな。
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