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異常な日常の始まり。3
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「んじゃ、授業はじめるか。純希はまだ教科書持ってないだろうから悠磨、一緒に見せてやれ。」
「ほーい!あ、俺 葛城悠磨(かつらぎ ゆうま)ね!よろしく!」
『お、おう』
ご丁寧に自己紹介をしながら机をくっつけてくる葛城。
よりによってこいつかぁ...
まだ右の地味なやつの方が良かったな。
なんか苦手なんだもん、こいつ。
無駄にテンション高いし。
後、先生呼び捨てにしないでくれます?
『わざわざ見せてもらって悪いんだが、俺寝るからさ』
「そっか!」
『いや、そっかじゃなくて...』
俺は寝るから机離していいよっていう意味だったんだけど。
まぁ、いいか。眠いし。
俺は机の上で寝る体勢をとると、ゆっくりと目を閉じた。
「...い!........お.....ろ!おい!!」
『...ん、なんだ...?』
多分10分くらいは寝てたと思う。
気持ちよく寝てたところを誰かに起こされた。
.....まぁ誰かっていうか先生なんだけど。
「教師の前で堂々と寝るとはいい度胸してんじゃねーか。罰としてあの問題解いてみろ」
『生徒の前で堂々とタバコを吸うとはいい度胸してますね。』
そう言い返しながら先生が持っていたタバコをヒョイっと掴むと床に落として足で踏みつけた。
先生の目を見てニヤッと笑うと黒板の前に行き、問題を解く。
「へぇ...正解。やるじゃねーか」
『そんなの授業聞いてなくても解けますけど』
見た目のせいなのか、不良という肩書きのせいなのか俺は良く教師や一部のガリ勉どもになめられる。
だが、別に頭は悪くない。むしろいい方だ。
ただ遅刻が多かったり、授業中寝てたり、提出物を出さなかったりするためか教師からの信頼度や好感度は低い。
おまけに喧嘩なんかしちゃってるから周りからのイメージは最悪。
「凄いな純希!俺全然わかんねぇのに...よく授業聞いてないのに解けるな!」
『いや逆になんで授業聞いてるのにわかんないんだよ...』
後、呼び捨てすんな。
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