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春輝 3
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どういう風の吹き回しか知らないけど、何故かテーブル席に俺は知らない人の執事と座っていた。
「………」
「………」
お互いに話すことが何もない。
もともと俺はあまり他の人と話すことがないから、どうやって話しかけたらいいのか迷う。
「カクテルとワインをお持ちしました。ご注文は以上でよろしいですか?」
店員がドリンクを持ってきたのが俺たちの近くで聞いた、初めての声だった。
「あ、はい、いいです」
俺が店員に返事をし、店員はその場を去る。
チラッと亜輝様を見てみると、真也と呼ばれる人と話をしていた。決して楽しそうには見えないけれど。
そしてチラッと執事の方を見る。
右目は前髪で隠れていて見えないけど、左目は見えた。…灰色で生気の無い目をしているな…
なんかその人は、全く人間っていう感じのしない、なんか機械みたい……いや、人形みたいな人だった。
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