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黒田15
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遠くに人が見えた。
髪の長い女性の後ろ姿だ。
でもそれが誰かは分からない。
足元が熱い…….そう思って足元を見ると、床一面、炎で覆われていた。
火…………
やだ…嫌だ……来るな、やめろ、やめろやめろ…
そこで目が覚めた。気持ち悪い。
汗で身体はぐっしょり濡れていた。
シャワーを浴びて、執事の制服に着替える。
………汚い背中だ。汚い手だ……
髪を整えるために鏡を見る。
………………汚い顔だ。
この私という存在が、もう汚い。
ロザリオのネックレスが朝日に反射して眩しかった。
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