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先生の噂
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その日から俺は週1で先生の家へ行った。特に用事がない時でもお茶しながらお話ししたりもした。
先生曰く、こうやって話せる人がいないから嬉しいって言っていた。
「最近楽しそうだね」
2つ先輩で俺の隣の席の桐島さんが話しかけてきた。俺が入社してきた時からお世話になっている方でよく飲みに連れて行ってくれたりする。
「そうですか?」
「清瀬先生の担当になれたんだって?よかったね」
「はい!清瀬先生とても優しいので毎回行くのが楽しいんですよ」
「そっか…」
「?どうかしました?」
「楽しそうにしてるから大丈夫だとおもうんだけど……」と桐島さんが申し訳なさそうに話した。
「噂でな、清瀬先生は、男女問わず編集の担当になった人と身体の関係を持つっていうのがあってさ…、まぁ話を聞く感じ大丈夫だとは思うけど…」
「そうなんですか…」
編集の担当になった人と身体の関係…。なぜか心の中がモヤっとする。
確かに良い事ではないけど俺には関係ないし、俺とはそういう雰囲気になったことさえないし特に心配する必要は…。
--なんで俺には手を出してこないんだろう--
と、一瞬頭の中によぎった。
いや、まて俺。そんな言い方まるで襲ってとでも言ってるようにしか聞こえない。
何考えてるんだ、と頭を振り気を取り戻す。
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