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溜息
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「すみくん、どうぞ」
「こんにちは…」
先生はさっきとは別人のようにいつも通り優しく俺に接した。
あの人は誰なんだろうか。聞いてもいいのか…。
けど、もし踏み込んで欲しくないことだったらそんな質問する俺のこと嫌うんじゃないか…。
「どうしたの…?今日元気ないね」
「…」
聞きたいけど知りたくない。
頭の中にその葛藤がぐるぐるとする。
「何かあった?」
心配そうに先生は聞いてくる。
「あ、あの…」
「うん?」
優しい先生の声に俺は聞いてみることにした。
「さ、さっき来てた…女の人…」
「!」
「誰ですか…?」
キュウと目を瞑って先生の返事を待つ。
すると、
「はぁ…」
先生の溜息が聞こえた。
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