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マンション
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「こっちに住んでるのか?」
「あ、うん、会社こっちからの方が通いやすくて…」
俺達は歩きながら家へ向かった。
お互いに昔より大人になったせいか、自分の興味の無い話題にも食いついてたくさん話した。
そして偶然にも俺達は同じマンションだった。流石に部屋は隣ではないが、久しぶりに会ったことだし家飲みしようということになり俺の部屋に俊が来た。
「う、わぁ…相変わらず本だらけかよ…」
まぁ確かにたくさん本ある気がする。けど先生の家に比べたらな、と先生の家のことを思い出すと今日のことも思い出してしまった。
せっかく俊が来てるんだから楽しまないと、と俺は考えるのをやめた。
お酒を飲んで、どんどん楽しくなって口数が増える。
「なぁ…お前泣いた?」
「!」
目が赤かったのか腫れていたのか俊に泣いていたことがバレていた。
「別に…」
「まぁ無理には聞かねぇけど、何かあったらちゃんと頼れよ?お前話しかけないと話さないんだから」
昔からお前は…と慰めてくれているのかと思えば説教が混じる。
けど、本当に俺のことを心配してくれているのがわかりとても嬉しかった。
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