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腐男子なんだ。
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俺はいつも通り、持参のティッシュで後始末をしながら笑っていた。
やっと開放された。
あいつから。
九条隼人から。
そもそもあいつとの出会いはあいつが他の奴を掘ってるとこを、偶然俺がみかけてしまったことが原因だったのだ。
高校一年でまだよくわかっていない校舎をさ迷っていたら、知らない教室から変な声が聞こえた。
驚いてつい覗くと、見つかってしまったという、なんとも王道な出会い。
しかしまさか、俺をターゲットにしてくるとはあいつもどうかしてる、絶対。
あいつとはじめてその教室で会ったその日の放課後、お互い一年だったから玄関で鉢合わせしてしまった。
「お前、今日見たよな?」
ニコッというそいつの笑顔に危険を感じた俺はすぐさま猫を被った。
本来は俺は一人称は俺だし、口もまあ、悪い。だが、そのときは、
「あ、ぇと、僕は,,,,別になにも,,,,」
凄くおどおどした弱々しい奴を演じたんだ。だって俺はあいつの噂を知ってたから。
九条隼人の好みは強気な奴、と。
女子の間では一応九条は人気、だからな。
だが、まあ、男は関係なかったのか、そのまま俺は流され掘られてしまったのだよ。
だが、絶対に俺は猫をかぶり続けた。
僕口調で弱々しく必死に抵抗するやつ。
途中で何度もやめようかとも思ったけど、気付いた。
こいつはなんだかんだで抵抗する俺をヤりたかったのだと。
え?何でそんなことわかるのかって?
俺、腐男子だから。
そういうシチュみたことあったから。
まさか、現実で起こるなんて微塵も思ってなかったけど。
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