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面倒くさい兄弟
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「はーーー、そーけそーけ、お前あの時のガキか…」
「いやー全然俺はおっさんのこと覚えてねぇわ」
「お前さあ、俺わりとお前のこと可愛がってたぜ?」
いやほんとに全然覚えてないよ
俺のこの大容量の記憶のなかの
どこにもいないよおっさん…
「別に思い出さなくてもよくね?」
「あー清隆そんなこと言うんだーへー。へー。おにーちゃんかなしーなぁー」
「うっぜぇ…」
「昔みたいに呼んでやろーかお前」
「呼べば?俺返事しねぇし呼んでるお前のほうが恥ずかしいだろ」
えーキヨくん冷たい〜
昔のキヨくんはつつけばすぐ泣く子だったのにー
「いやお前も道連れだから。やだあの子家ではキーくんて呼ばれてるの可愛い〜とか噂されるんだぜ」
「まじうぜぇくたばれ崖から落ちて永遠の眠りにつけむしろ俺が落とす」
キーくん
キー、くん…
〜俺の大容量コンパクトHDD内〜
『どりゃあ!!』
『フグッ!!…いっ、いたいよお〜ひどいよ旭〜』
『キヨくん、避けよ?ドッヂボールのルール知ってるよね?なんでわざわざボールの方にいくの?』
『旭がくれるものはボールでももらいたいんだ全身で』
『あげてないよキヨくん、当ててんだよ』
『あんだ〜ま〜〜たあーくんイジメてんのかキーくん』
『よくみてキーにぃ。いじめてるの、どっちかっていうと俺って言うか俺も別にいじめてないし』
『兄貴うぜぇ帰れ』
『あーくん、こいつにいじめられたらいつでも言えな〜〜すぐ殴ってやるからね』
そう言って幼き俺の
頭をぐしゃぐしゃと撫で回した
てっぺんは薄い青から
毛先にかけて深い青のグラデーション
ヘアーの不良ニイちゃん…。
「あーーー!!!!!キーにぃだ!!!!」
思い出した。
顔もなんか変わってるし
何より変わってるのは髪色。
「青だったじゃん!!!!今黒じゃん!!!全然わかんなかった!!」
「なつかしーーーなー。そーけそーけ、お前あのあーくんか…」
「なんで戻したの!!海をイメージしました。とか言ってカッコよかったのに!!!!!!あの髪色」
「アレをかっこいいと言ったのは後にも先にもお前とクソ兄貴だけだ目を覚ませ」
「いやな、就職の時にガッツリ引っかかったというかな」
でしょうね!!!!
それで就職できたら
それはもうなんだろうね、
日本転覆かな!!!
いやでもそうか…。
キーにぃキーにぃ…うん
昔可愛がってもらった気がする。
キヨくんのにーちゃんだから、
キーにぃ
「キーにぃ、おっさんになったね」
「大人になったと言え。次おっさん言ったらあーくんでも本気でぶっとばすからな」
「そんなことさせるわけねぇだろ」
あー、なんかこの兄弟
めんどくさいのもだんだん思い出してきた。
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