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思い出した!
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掲示板に近づくと
人だかりができていた。
まあ、そりゃそうだよな。
新しいクラスって無条件にワクワクするもん。
どんなやつがいるのかなーって。
「ここ、だいたいが持ち上がりだから。新しい顔っつったらお前みたいな特待生だけだぜ」
「えっ、そうなの。じゃあここの生徒たちはワクワクに飢えてんだ」
「そこまでワクワクを求めてねぇよ」
あー、人が多すぎて見えない。
「キヨくん見える?」
「おーー…いや、うーん」
仕方ねぇ乗り込むしかないか
「ちょっとすいませんね…ちょっと…」
人だかりに腕を突っ込んでなんとか
入ろうとするけど
おい、こいつら俺のこと無視してね?
目、合ったよね君今。
ちょっと、オイ。
「おい」
キヨくんもとうとうこの
クラス割戦争に乗り出したか。
って、あれ?
まって?
いままでざわざわしてたじゃん!?
俺のこと無視したじゃん!?
道が開いてく開いてく…
キヨくんいつの間に将軍様になったの?
「アッ!」
「あ」
キヨくん同じクラスだ!
うわ、キヨくん嬉しそうキモイ!
「キヨくんB組どこ。」
「ハア?おまえ今まで何してたの学園探索は?」
「特別棟だけ」
「いっみねぇ〜〜〜〜旭、お前やっぱばかだろ」
「俺をばか呼ばわりするな!!」
肩にチョップしてやった。
悲しいかなキヨくんの頭のてっぺんには
届かない。
周りがまたざわつく。
一体なんなんだろうか。
名探偵俺はスキルを発動する!!
秘技!
聞き耳!!!
「あの方にチョップ?!」
「あいつ何者!?」
「あいつ死んだな」
おおお???
あの方!?
死んだ?!
「待て待て待て待て、まさかお前…」
ハッとする。
幼馴染の顔を見上げて俺はすべて理解した。
「そいえばキヨくんって…コワモテだけど…イケメンだったね…」
俺ちょっと涙目。
こらキヨくん
嬉しそうな顔するなぶん殴るぞ
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