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絶対無免許!
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「まあ今日はどうせ昼前には学校も終わるしこのままこいつ持って帰れよ」
寝ときゃ治るだろと
ちょっとした風邪引いた時みたいな
診断結果をもらった。
オカシーはいまだに伸びている。
「なんか冷やすもの頂戴」
「あ?たんこぶ?」
「そう、冷やさないと」
「?見た感じたんこぶなんてないけど」
オカシーの
安らかに眠りについておられる
お顔を覗き込む保険医
コラ
「そっちじゃないやい。俺のおでこじゃい」
「いやお前かい」
仕方ねぇ?なと保険医は
おもむろに
自分の座っている机の引き出しの
なかを探り出す。
え、ちょ
冷やすもの…
「ん?ねぇなぁ、なんもねぇわ」
当たり前だろ!引き出しにあってたまるか!
うわなにその引き出し
汚な!!!
小学生低学年の
宝箱かよ!
なんでも入れるな!!
「旭、ほらよ」
「ん、あ、キヨくんありがと?」
保健室内にあった
冷蔵庫からキヨくんが
氷嚢を持ってきてくれた。
ん?
2つ?
キヨくんを見上げると
なんかウインクしてきた。
えっなにこれキモい。
もしかしてさっきの俺
これくらいキモかったの?
「いや?たしかこの辺に俺の
使いかけの湿布がなあ??」
まだ自分の机を
漁っている保険医の方に近づいていく。
「探し物はなんですか??見つけにくいものですか??」
BGMを添えて。
もちろん、俺という名のBGM。
「お?ちょっと待て」
全然こっちを見ない保険医
後ろが隙だらけだぜ!
「カバンの中も机の中も探したけれど」
「ほんとそれだよ」
顔を上げた保険医の
背筋がまっすぐになる。
ココだ。
今この瞬間だ!
「見つからないのに?って、カッ!!!????」
服の中に
もう一個の氷嚢入れてやった。
「チベタッッッ!!!!????」
あ?あのTシャツ
ベタベタだし、首もと割と
引っ張ったから伸びちゃった?アハハ
さながら陸上の
コイ○ングのように跳ねている。
「フハハザマアミロこの無免許保険医!!」
行くぜキヨくん!と
啖呵をきって
保健室から逃走してやった。
そう、
オカシーを置いて…
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