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ドラマチック後日談(嘘)
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「テメゴルアアア!!!!そこ右曲がらんかいごるああ!!!」
イヤアアアア!!!
部屋男しつこい!!!!
部屋男がなかなか振り切れない
「階段降りんかいゴルァアアアアアア!!!」
踏み外すよおおお!!
怖いよおおおお!!!!
諦めてくれないよおおおお!!
うわ、行き止まりだ
追いつかれる殺されるヤバイ!
目の前には大きな重そうなドア
「そのドア開けろおおおお!!」
開くのか!?これ!
見た目なんか重そうやぞ!?
でも開けないと、このまま部屋男に食い殺される!
ええい、ままよ!!!
「あっ…」
やだ…うそ…
ここ…まさか…
「食堂、だよ」
ハアハアと息を切らせながら
追いついた部屋男が
ポン、と俺の肩に手を置く。
「うそ…まさか、俺を…?」
「そう、来たかったんでしょ?ココに…」
そう言ってふんわり
微笑みかけてくる部屋男。
やだ、なんかドキドキしてきた。
よく見るとこいつも
イケメンだなあとかそいやこいつ
服めっちゃ乱れてるなあとか思いつつ
肩に置かれた手をとった
「案内してくれたんだ…」
「さ、ご飯食べよ?」
お腹も減ってるし、
走り回って疲れたから
喉も渇いてるし、
でもそんなことより、
俺がしたいこと。
それは
「オルア!!!!!」
柔道だ。
「へぶあ!?」
油断していた部屋男に
俺流、俺的一本背負をかました
「フザケンナお前!!!!!案内するにも方法いくらでもあんだろうが!!!なんであんなスリリングな案内!?おかしくない!?俺恐怖で足ガックガクだね!!!!」
「ってぇ…」
「一生寝てろ!!!!!!!!」
そう、俺は
壁に穴を開けた部屋男に
実質30分、体感四日間くらいの
勢いで寮内を鬼ごっこしていた。
諦めてくれるどころか
借金取りくらいの勢いで
俺を罵りながら
追いかけてくる様は
山姥のようであったと、後日俺は語る。
自己流一本背負からの
倒れている部屋男への
正拳突きで
安眠と休息を与えてあげた俺は
他人に施しをしてあげた
満足感やら優越感やらを感じつつ
周りの目すらも
気にすることなく席についてこう言った。
「すいません、とりあえず、オムライス1つ」
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