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恐怖!副会長
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部屋男が倒れている食堂内は
それを中心として騒然としている。
俺は何食わぬ顔で
少し離れたところで
オムライスをウマウマしていた。
「…さま!しっかり!」
「ひどい…!いったい誰がこんなことを…!」
「だれか、誰かーっ!」
なんかここだけ聞いてると
部屋男死んだみたいだな…。
大丈夫かな?(犯人)
「騒がしいね、何かあったの?」
「さあ?わかんね」
…?
ん、誰だ?
背後からされた質問に
うっかりしっかり答えてしまったけど
スプーンをくわえたまま
ゆっくり振り向くと
「や、朝ぶり」
「うわあ、お母さん…」
「ぶっ殺すっつったよね?」
お母さんこと
腹黒王子副会長じゃないっすか…
周りが副会長に、気づいて
キャーキャー言いだした。
なにその芸能人みたいな扱いコワ
うわ、なんか笑顔で手振ってるし。
選挙か。
「ここ、いい?」
「え、なんで」
「うわ、露骨にいやな顔するね。ここで食べてやる」
楽しそうに
俺の嫌がることをしてくるあたり
いい性格してらぁ!
周りがヒソヒソしだした。
あー!!明日から
イジメとか始まったらどうしよう!!
「って、うわなんだそれ!!」
「なにって?」
副会長がしれっと頼んだのは
なんかすごい
キラキラして見える
分厚いステーキ…
絶対高いやつ!!!!
「くぁーっ、これだから金持ちは!ちょっとよこせ」
「俺先輩ってこと忘れてる?マジでヤるよ?」
「すみませんですた…」
でもでもでも!!
こんないい肉!!
目の前で!!
拷問じゃん!!!
いーなー!いい匂いするなあー!!
いーないーないーーーなぁ!!!
いくら腹黒湾曲性格副会長様でも
俺のこのトイプーのような
瞳で見つめ続けられたら
一口でもよこす気になるかも。と
おもって見つめ続けていたけど
コイツ完食しやがった
俺は一口もらうために
見つめ続けてたが故に
冷め切った自身のオムライスを
半泣きで食べることとなった…
「ちなみにさぁ」
優雅に口元を拭いながら
副会長が急に喋り出す
誰がお前の話なんか聞くかバーカ!
「あそこで倒れてる奴、あいつ一応生徒会なんだ」
もぐもぐもぐもぐ
「あんなとこでどういう経緯で倒れてるのか知らない?」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ
「…そ。黙秘ってわけ?」
なにそれ、なんか俺が
やったみたいな言い方だな
「ま、いいけど。生徒会メンバーに手を出すと後で
もしかしたら痛い目にあうかも、ね」
先生!!
こいつ生徒会副会長のくせに
一般生徒を脅迫してきます!!!!
断固無罪を訴えます!!!!
「ま、でもあいつちょっと遊びすぎなところあるから今回は目をつぶってあげるね。俺もスッキリした」
えっなにその急なデレ
俺ついていけない…
「あ、それと、一応確認。あの壁はどっち?」
「アイツ」
「…そ。ま、君にそんな力があるとも思えないし」
なんでこいつ、
壁のこと知ってるんだ!?
副会長こわい!!!!!
「俺に嘘ついたら、極刑だよ。じゃあ、またね」
独裁政治か!?
あいつは…ヒトラーか!?
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