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忘れていたあいつ
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「嘘だろ」
「まじかよ…」
キーにぃと部屋まで戻ると
共同スペースで
キヨくんが死んでいた。
「綺麗な顔してるだろ…死んでるんだぜ、これ」
「ブッフゥ」
だめだ吹き出してしまった
状況とセリフがぴったり過ぎる…!
「つかなんでこんなとこで寝てんだこいつ」
「なんでだろうね」
「心なしかなんか若干微笑んでるように見えるのもキモい」
「ほんとだね」
俺が部屋を出たのが16時半ごろ
部屋男と追いかけっこして
副会長に目の前でステーキをチラつかせられて
狐に絡まれてキーにぃに
拾われて
なんだかんだでもう20時だ。
それまでこいつは
俺のピンチにもかかわらず
4時間弱もお昼寝を決め込んでいただと…!?
コイツ…本当に息の根止めてやろうか!?
「あーもーきつい!俺、荷解きもまだ進んでないのに」
「せっかくだし手伝ってやるよ。下着の入った段ボールどれ?」
一瞬でもありがたいと思った俺よ
消えろ!!!
間違いなくこいつらは兄弟だよ…
キモいところがそっくり。
「ひとりでできるもん…」
ぐったりしながら
自室のドアを開けると
「あれ…」
「おやおやおやあ?」
なんということでしょう!
自室に積まれていた段ボールは全て消え去り
生活ができるほどにまで
美しく生まれ変わって…
なんで!?怖い!!!
「よよよよよよ、妖精サンカナア…!!!」
「気をしっかり持てあーくん!下着だ!下着の数を数えろ!!」
「わ、わかった!!!」
ひぃふぅみぃ…
俺は大事なことに気づいた
「キーにぃ大変だ!俺ってば一体何枚パンツ持ってたか覚えてないってばよ!!!」
「あーくん大混乱が過ぎるぜ」
「う、うーん」
なんてタイミングで
目覚めてんだきよたか!!!
ハッ貴様…
シックリきすぎててなんとも思ってなかったが
右手にしっかりと握りしめているそれは…!?
「テメーが犯人かよオオオオオオオオオオオ!!!!!」
半泣きで部屋替えを寮監に申し入れした。
俺の部屋を片付ける暇があるなら
俺を探しにこいよ!!!!
最低な妖精との部屋は変わらなかった。
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