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キャンキャン君とは
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「僕は無実です!!僕のようなか弱く、頭が良く、真面目かつ素直な生徒がこんな下品な人たちと夜遊びなんて…すると思いますか!?」
「ずいぶん下品な嘘をつくんやな」
「下品な嘘ってなんだ俺は真実しか言ってない」
そう、
みんな忘れてると思うけど
俺学年トップだから。
特待生だから!!
素直かつ真面目だから!!!
「まあ、遊んでたんとちゃうのはわかるけど、じゃあなにしててん」
「なにしててんって…言われても…」
今のところこの
妖怪の親玉の質問に答えてるのは
俺だけ。
キャンキャン君も
オカシーも
キヨ君も
三人とも
三者三様、様子がおかしい。
怯えきったキャンキャン君。
俺を見つめるオカシー。
20秒ごとに舌打ちしてるキヨ君。
舌打ち頻繁だな!?
「なんや他の三人は返事もできんのかい」
「ススススススススミマセン!!!おおおおお俺はああああああの!!!!」
「お前は黙っとれ」
「キャイイイイイン」
いやもう喋れって言ったり黙れって言ったり
恐怖政治のあまり
キャンキャン君まじで
キャイン言ってんじゃん。
ブラック風紀だ、
委員会にもブラックってあんだね…
「なあ、榎本、やっぱり、その、前髪」
「しつこい」
確かにちょっと長めの前髪
美容院以外出来るもんかと思っていたら
ズルズル行けなくて
多少視界が悪いけど
今はそれが救いだ。
つかオカシー昨日の夜から
前髪しか言ってないよ
お前はどうぶ◯の森の住人か
口癖を変えられたんか?
ヤッホー! まえがみ
にされたんか????
「黒瀬は変わらへんなあ。まだ俺のこと嫌いなん?」
まだ?嫌い?
「うっせ、喋りかけんな」
「なに、知り合いだったの?」
「知り合いもなにも、榎本と岡島以外は中学もここだし…」
あ、そっか。
エスカレーター式に…はあはあ。
え?
ってことは
「き、キャンキャン君も!?」
「キャンキャン君ってのやめろ!?」
そういや、名前知らねえや
こいつ誰だ
「泣こうかな!?俺そろそろ泣いちゃおうかな!?」
「おう泣けほら泣けすぐ泣け」
ダメだ!昔のキヨ君みたいに
いじめたくなってくる!!
「わ、ワゥォーーーーーン」
「まさかの遠吠え!!!!」
キャンキャン君は
天性のノリを持っていたようですね
「やかましいぞ、義崎」
「は、ハヒィ!!」
ヨシザキクンというお名前らしかった…
「伊井塚…てめえ風紀だかなんだか知らねぇけどあんまでかい顔すんじゃねぇぞコラ」
「先輩に対しての口の利き方っちゅーもんがなってないなぁ…?」
お前らは喧嘩を始めようとするなよ!
なんだこの学園!
血の気が多いな!?
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