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親友 2
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そう言うと祐也は若干顔を赤らめ、凪の身体から目を逸らした。
「…な、凪がいいなら入るけど…」
「だからいいって思ってるから言ったんだろ。…先に入ってるからな」
そう告げると最後の砦の下着を脱いで、お風呂へと向かう。
(なんだアイツ。そんなに俺と入るのが嫌なのかね?小さい頃はたまに入ったりしてたくせに…未だ思春期か?)
何となく腑に落ちない凪はぶつぶつとぼやきながらシャワーを捻る。
温かいお湯が出てきて凪は身体を流すと湯槽の中に浸かった。
「生き返る~…」
身体の芯まで冷えた身体が、お湯の力でじわ、と温まっていく。
「ねぇねぇ、祐也ー。バプとかねーの?」
何だか物足りないと思ったら入浴剤が入ってない。
凪は脱衣所にいるであろう祐也に向かってそう言った。
「ねぇよ、あほ。遠慮したと思ったら図々しい奴だなおまえは」
祐也が向こうから叫んでくる。
「うるせぇ、あほ。そんぐらい用意しとけよな」
「俺は入れない派なの」
「俺はいれる派だ」
「知るかよ。…つか、俺やっぱ後からでいいわ」
「は?なにが?」
「風呂。…いま入るとマズイっつーかなんつーか…」
「何がマズイのか全くわかりません」
凪は意味不明な祐也の言葉に苛立ちを覚える。
(素直に入ればいいものの、そんなに俺と入りたくないのか…?)
祐也のくせにムカつく。
凪は挑発作戦にでることにした。
「ははーん、お前あれだろ。恥ずかしいんだろ」
「…は?んなわけねーだろ。つか俺が色々とヤバい」
「さっきからヤバいとかマズいとか意味わかんねーんだけど。いいから早く入れよ。これでお前に風邪引かれたら俺のせいになるじゃねーか」
「……」
さっきまで張り合うように言い合っていた祐也は無言になった。
「…おーい、祐也くーん」
凪はからかうように呼び掛けると、突然ガチャリと扉が開いた。
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