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傲慢な指先 3
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「っ……いやだ……、やめろ…っ!」
ばたつく脚を膝で押さえられ身動きを取るどころか、更に体重を掛けられ、痛みに顔を歪める。
「さっきから聞いていればお前の口からは否定の言葉しか出ないな。 いい加減素直になったらどうだ?多少は優しくしてやるぞ」
傲慢な言葉を突き付け、割れ目をカリと爪で引っ掻き上げられる。過敏に反応してしまう身体に鞭を打つように唇を噛み締めた。
入り込んできた指先が摩擦音を立て、中へと押し込められていく圧迫感に耐えながら屈服したくないという意思で、斎がいるであろう場所を睨みつけた。
「っ、は…、………れるな」
「なんだ、 聞こえるように言え」
「…っ…触れんじゃねぇっつってんだよ…っ! クソ野郎…っ」
そう吐き捨てるように言うと、少しの間が空きすぐに斎の笑い声が部屋中をこだました。
楽しんでいる様子で笑う斎に、凪の不安は僅かに募る。
うまく呼吸が出来ない。
斎の笑い声がしばらくして止むと、次の行動に怯える凪の気持ちを悟っているのか、急に大きな手を頭に乗せられ凪は身体を強ばらせる。
どういう心境なのか、分からずにいるものの優しい手つきで頭を撫でられて、凪の気持ちはつい緩む。
「……そうか、おまえがそう望むのなら仕方が無い。」
突然斎がそう言葉を発した途端、優しく頭を撫でていた手が髪を乱雑に掴みあげると同時に後ろに強く引かれた。
「っ、…!」
引き攣る様な痛みに凪は眉を詰める。
突然豹変し、初めて見る乱暴な斎に戸惑いを隠せない。
「大人しく媚びていれば許してやるつもりでいたが… おまえには必要ないようだな」
温かさを感じさせない声音で、そう囁かれた。
「…っ、ぅ」
髪を引っ張られていて抵抗の言葉を発しようとするが喉が張っているため言葉にならない。
「おまえは俺のモノだ。…これからはもう誰にも触れさせない」
そう耳元で囁く斎の言葉を理解することが出来ぬまま、次の瞬間、壮絶な痛みによって全て吹き消されてしまった。
「ぐっ、 ……ぁああぁあ────!」
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