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耽溺 5
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「大体、斎にそんな嫉妬されたり俺の行動を制限する権利ないだろ」
悲しいよりも、怒りのほうが今の気持ちに相応しい。そうやって二股してるくせに自分にはそれを許さないなんてフェアじゃない。
別に斎とも付き合ってるわけではないからそんな関係、成立自体していないが。
「そうやって…俺の気持ち弄ぶ気分はどうだ?…さぞかし気持ちいいんだろうな」
溢れる怒りと混濁する寂しさに、凪の口はもう止まらなかった。
「自分は彼女いるくせに……俺が祐也と一緒にいるだけで気に入らないなんてそんなの子供でもわかるほど自分勝手で傲慢だな!」
「ちょっと待て凪。どういう……」
「今更隠したって遅いんだよ!………お前には可愛い彼女いるくせに…俺のことは遊びなんだろ……?それならもうこんなことするの止めてくれ…これ以上傷つきたくないしあんたのこと考えたくない………っ…」
怒りと、どうにもならない感情が爆発してとうとう涙が頬を伝う。
それを見られたくなくて、真上にある斎の顔から逃れるように顔を背けた。
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