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いいよな。
これだけ顔が整っていれば何不自由ないだろう。
下から男の顔をじっと見つめる。
幼馴染である祐也も、かなり顔が綺麗だ。あれであの軽々しさがなければ文句なしの男なのだが。やはり天は二物を与えずってところか。
自分で言うのは何だが、俺もそこそこの顔はしていると思う。
その証拠に、よく告白された。何度か交際だってしたこともある。
けれど、決まっていつも振られるのだ。理由を尋ねると、『愛されてるのか分からない』と。
一応、付き合っているのだから、それなりに愛しているつもりだったが、相手にはそれが伝わらないらしい。
同じ様なことを、三人続けて言われた。
そんなこと言われても、どうやって表現したら良いのか、わからない。
メール返せだとか電話したいだとか、俺にとっては面倒臭い部類で、そんな時間あるなら会ったほうがマシだし、自分のペースを乱されるようで俺は嫌いだ。
結局のところ、俺は自分の事しか考えていないのかもしれない。
そう、耽っているとき。
最悪な男の声で意識が戻る。
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