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あれ、何でこんなことに 1
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そして例の土曜日。
俺はすっかり無いものとなっていた一方的な約束は、うるさい程に鳴らされたインターホンの音によって現実化された。
明らかに近所迷惑だ。俺は居留守をかまし出ない。
つか何でアイツ俺の住所知ってんだ…?いやマジで怖いんだけど…
寝起きの回らない頭を回転させ、最近住所を教える事になった出来事を思い出す。
最近は…初めて歯医者に行ったときに書かされた初診の紙に記入したぐらい…
そこで凪は気づく。…アイツのテリトリーなんだと。アイツならプライバシーもクソもあったもんじゃない。
「アイツ…マジでいつか殺す…こうなりゃシカトだシカト!」
いつまでもしつこく鳴らされるインターホンを無視して布団を被った。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
…マジでうるせぇししつけぇ…!でも我慢だ…
暫くするとあんなに鳴っていたインターホンの音が鳴り止んだ。
「…ようやく帰りやがったかあの変態野郎…ったく、しつけぇ野郎だ…」
そう言って寝室を出てリビングに行くと寝起きの牛乳を口に入れる。
…うめぇ。やっぱ牛乳は寝起きに飲むのが一番だな!
ゴクゴクと流し入れる牛乳。
すると突然、ドンドン!!と、ドアを蹴る音が部屋に響き渡った。
「ちょっと由川さーん、今日集金の日でしたよねー?借りたお金は返して貰わないとー」
そういってダンダン!と蹴り上げられるドア。
「あんのやろう…っ!」
流石にここまで来ると近所迷惑を通り越して追い出される羽目にならない為玄関まで走ると、勢いよくドアを開いた。
「うるっせーんだよ!!!!」
「あ、開いた。手間掛けさせやがって。行くぞ」
そう言って奴はグイグイと俺を引っ張る。
「ちょ、まだ俺寝巻き!!」
「あ?知るか。行くぞ」
「いやいやいや!明るいとこで寝巻きは無理だって!!」
「チッ…用意しとけよ、女じゃあるまいしすぐ済むだろうが」
コイツ仕事の時以外はほんとに口悪ぃな…
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