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あれ、何でこんなことに 3
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その頃
「おい、凪…、」
意見を聞こうと振り返った斎は凪が居ないことに気付いた。
斎は電話を掛けるがマナーモードになっている凪の携帯電話。電話が鳴っていることに持ち主は気づかない。
この辺は綺麗な街だが一歩踏み込むと全く別の世界だと聞いたことがある。
「くそ…っ」
いてもたってもいられなくなった斎は店を勢いよく飛び出した。
――――――――――――――…
「マジでココどこ…」
帰ろうにもどう戻ったら帰れるのか土地勘のない凪にはわからずウロウロとさまよっていた。
ジロジロと凪を見てはニヤニヤとしている男達に気味悪さを感じる。
ガラの悪い奴等ばっかじゃねぇか…
こんなとこ居たらマジでヤバイな…早くでねぇと…
取り敢えず来た道らしき道を戻ることにした凪。だが、突然掴まれた腕がそれを遮った。
「…っ!」
強い力で掴まれた凪の腕。
体格のいい男が腕を引っ張り離さない。
5人程の男達が凪を囲ってニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべている。
「テメェら…っ!何だよっ!離せ!」
「可愛い顔してんなぁ。ここらじゃ見ねぇ顔だ。」
「や、めろ…っ!離せっ!!」
「大人しく俺達に付いて来た方が身の為だと思うけどなぁ?クク」
そう言ってナイフを凪の首元に突き付ける。
「な…!や、めろ…っ !!」
「動くと切れちゃうよ?」
男はそう言ってグ、と押し付ける。
「っ!」
冷たい金属が凪の首を軽く切りつけた。つぷり、と小さく皮膚が弾けると赤い血が流れ落ちていく。
男達の下品な笑い声が響く。
「…っ、」
コイツら本気か…?!
掴まれた腕を振りほどこうと試みるがビクともしない。
凪は無理矢理腕を引かれ、廃墟のような建物の中に連れて行かれた。
突然凪はコンクリートへと投げるように押し倒されると、体格のいい男が上に覆い被さってきた。
荒い息が顔に掛かる。
漸くこれから自分が何をされるのか理解すると、恐怖心が凪を襲ってきた。
「っ、や…めろ…!…離せ…………ぅあっ!」
先程切りつけられた首元を生暖かい感触が這う。
ぬろ、とした感覚は凪の恐怖心を更に煽る。気持ち悪さに鳥肌がたち、ガタガタと身体が震えるのが分かった。
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