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始まった花火
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慌てて咲人くんの所に行くと、すぐ近くに純もいた。
「おい、お前ら、どこに行ってたんだよ!?」
「ご、ごめん……なさい………」
「ちょっと、拓斗、見つかったんだしもう良いじゃない、怖がってるわ」
「え?あ、あぁ……つい……ごめんな」
「ごめんなさい……ボクが、トイレに行きたくなって……純お兄ちゃんについて来てもらったの…そしたら、迷子になっちゃって……
ごめんなさい……」
「……拓斗さん、怒ってる?」
純が聞いてきた。
「ううん、ごめんな、もう怒ってないよ。
俺たちも、2人を置いていったのが悪かった。
怖かったよな?大丈夫、ごめん」
純と咲人くんの頭を軽くなでる。
そして買ったわたあめを渡した。
2人とも、とても喜んで、ふわふわー、
と言いながら食べていた。
「じゃあ、私たちはまたこの辺をウロウロするわ。2人で仲良くね、純くんと拓斗!」
一葉はウインクをして、咲人くんと一緒に歩いて行った。咲人くんの、ばいばーい、という声が聞こえる。
花火が、始まった。
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