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Episode4~覚悟~
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徹side
一稀は凛になにか特別な感情を抱いている。
私はそれを知っている。
知っていて頼んだ。
いや、利用したんだ。
私は凛の過去を知ることが怖い。
なぜなら凛に辛い過去があった時あいつになんと伝えればいいか。
その過去が辛ければ辛いほど……。
でもあいつと約束したんだ凛を救うって、だから……
コンコンッ
一稀「保健医の柊です。」
徹「はいれ。」
一稀「徹。落ち着いて聞いて欲しい。」
もぅ覚悟は出来ている。
徹「あぁ。」
一稀「まだ推測の段階だが…凛くんには辛かった過去の記憶が全てないかもしれない。」
徹「どういうことだ!?」
凛は辛い過去を背負い込んでるだけではないってことか?
一稀「凛くんにこの学園に来るまでのことを聞いてみたんだ。ざっくりとしたことしか聞くことが出来なかったからかと思っていた。だけど過去を話している時凛くんは一つも辛い顔をしなかった。夢ではうなされていたのに…精神が不安定になって倒れたのに……。」
私が帰った後も凛が夢でうなされていたなんて知らなかった。
凛の心の闇は私達が思っているより大きく残酷なのかもしれない。
でも私は覚悟を決めたんだ。
凛と向き合う覚悟を。
だから逃げない。
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