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お友達4
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学校につくとちらほらとクラスに人がいた。
熊崎はまだ来ていない。
今日から朝練あるって言ってたしな。
俺は本を読む気にもならず、話す相手もいなかったので、机に突っ伏して寝ることにした。
「圭斗!
ごめん、怒んなよ」
隣で声がした。
誰だ、俺の眠りを妨げる大バカ者は!
「トモうるさい。」
「あ、ごめん」
「てか俺別に怒ってないから。
見せつけられてイラってしたけど。」
「…まじごめん」
「うん」
トモはしゅんとして落ち込んでいるらしい。
まったく!反省なさい!
「圭?」
「ん?」
後ろから声がして振り向いた。
「おはよ」
「あ、おはよ。
昨日返事しなくてごめん。
寝てたんだ」
「そうなの?ならよかった。
嫌われたかと思った。」
熊崎はへにゃりと力なく笑った。
ほんとにネガティブだなー!
「王子おはよー
てか圭斗と連絡先交換したんだ?」
「あぁ、友永くん。おはよ」
てゆうかトモずっと隣にいたんだけど。
熊崎は今トモに気付いたみたい。
そんなことある?
そしてトモからの質問に対しては熊崎答えてないよ?
でもそのことに関してはトモは気にしていないらしい。
「じゃあ席戻るわ」
そう俺に言ってトモは自分の席に戻っていった。
もう席の近い奴らと話している。
相変わらずすごいなー。
そのタイミングで熊崎も席に座った。
「今日図書当番だね」
熊崎はにっこり笑った。
ん?あれ?
今日って木曜日だっけ?
違うよな?
「あー、え?
今日金曜日だから当番じゃないだろ?」
「あ!そっか。勘違いしてた」
熊崎って意外とふんわりしてるな。
恥ずかしいね。なんて言いながら手で顔を隠した。
なんだそれ?
…可愛すぎかっ!
「あ!
くまさん朝練お疲れさま」
「っあ、…ありがとう」
とりあえず朝練で疲れただろうからお疲れさまと言ってみた。
熊崎は嬉しそうにニコニコしている。
教室の扉が開き、戸村先生が入ってきて会話は止まって教室は静かになった。
また1日が始まるなーなんてのんびり考えていた。
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