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お出かけ6
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「洸太、圭くんかわいそうだったよ」
「うるさいな。
………早く行こう」
熊崎は俺の手を取って車に乗り込んだ。
「あ、圭くん前乗ってくれる?
みんな後ろ乗ると私ずっと暇でしょ?
寝ちゃうかもしんないよね」
そ、それは寝たら交通事故になる。だから横に乗れとそういう脅しですね?
「あ、じゃあ俺でよければ」
「決まり!」
熊崎のお姉さんはにっこり笑った。
やっぱりきれいな人だな。
「え?圭、前乗るの?」
「うん。お姉さん暇だとかわいそうだろ?
くまさん裕矢のことよろしく」
「兄ちゃーん」
「ごめんな、ちょっとの間隣にはいないけど前にいるから」
「うぅ」
裕矢泣きそうだし、熊崎はお姉さん睨んでるし…
大丈夫か、これ?
幸先よくないなー。
「裕矢、車の中でも兄ちゃんと話せるだろ?
それじゃだめか?」
「兄ちゃ…車から降りたらぎゅーしてくれる?」
「おう。
じゃあ目的地着いたらぎゅーしような。」
「うんっ」
裕矢は少し泣きそうな顔をしながら笑った。
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